2015年に登録された世界遺産の一つ「エペルネ市シャンパーニュ大通り」。33番地に鎮座するひときわ優雅な館が「ドゥ・ヴノージュ」の本社だ。内部もほぼ戦災に遭わず“ベル・エポック”そのままの姿が残り、サロンを飾るルイ15世様式で統一された調度品は、レプリカではなくすべて本物だ。
ドゥ・ヴノージュは王室と関わりが深い。「プランス」(英語でプリンス)シリーズはドゥ・ヴノージュを御用達にしていたオランダ王室オレンジ公へのオマージュだ。独特なボトルデザインはデキャンタを模したもの。王室では、商品名を伏せるためにシャンパーニュをわざわざボトルからデキャンタへ移していたという習慣にアイディアを得た。
「エレガントなシャンパーニュを引き立て、プレステージ・キュヴェを供するような食卓に華を添えるには、このボトルデザインが最もふさわしい」とCEOのジル・ドゥ・ラ・バスティエール氏は語る。その言葉通り、プランスシリーズはどれも泡がきめ細かく、口当たりも滑らかで極めて優雅だ。『プランス・ブリュット 1stエディション NV』はグレープフルーツのアロマ、『グラン・ヴァン・デ・プランス・ブラン・ド・ブラン 2015年』はレモンの香りがさわやかでミネラリー、『グラン・ヴァン・デ・プランス・ロゼ 2015年』はバラとイチゴが香る。
ドゥ・ラ・バスティエール氏は1995年に新卒で入社し、2015年、社長に昇格した。生え抜きの社長はシャンパーニュ では非常に珍しい。「シャンパーニュは栽培から世界中の消費者に届くまで数十年と、とても時間のかかる商品です。長期的展望を持てるのはメゾンの強みでしょうね」と話す。夢は「“ベル・エポック”そのままの本社厨房を修復し、メゾンのシャンパーニュとのマリアージュが楽しめるレストランを開く
こと」
プランスの世界観に身を委ねるのに、これ以上ふさわしい舞台はない。体験できる日が待ち遠しい。
ドゥ・ヴノージュより豪華プレゼント!『ルイ15世(戴冠300年記念)1996年』を1名様に
1722年、ルイ15世戴冠式晩餐会において6000本のシャンパーニュが供された。シャンパーニュが公式に認められたということでもある。またルイ15世は1728年に初めてシャンパーニュの瓶詰めを許可し、瓶詰めしたシャンパーニュをノルマンディー地方に輸送したことでも知られている。この決定は瓶内で発酵させるシャンパーニュの確立にはとても重要な出来事である。
ルイ15世にゆかりの深いドゥ・ヴノージュは、トップキュヴェにもその名を冠している。戴冠300周年となる2022年、世紀のヴィンテージといわれている1996年ヴィンテージの『ルイ15世』を戴冠300周年記念キュヴェとして、限定リリースした。
『ドゥ・ヴノージュ ルイ15世(戴冠300年記念)1996年』(希望小売税別価格8万円)
グラン・クリュのシャルドネ、ピノ・ノワールをそれぞれ50パーセントブレンド。一番搾り果汁のみをステンレスタンクで発酵・熟成。瓶内熟成期間最低120カ月。
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(応募締め切り1月31日)
ワインに関する問い合わせ先:ヴィレッジ・セラーズ㈱ TEL.0766-72-8680
text & photographs by Yukiko KUMATA