『ワイン王国155号』(8月5日発売)の特集では、「ソムリエが“偏愛する”シャンパーニュ」をご紹介しました。
ワインのプロフェッショナルにとっても、シャンパーニュは特別な存在です。
シャンパーニュが持つ奥深いストーリーは、一人のワイン愛好家としての思いとリンクし、
人生に寄り添うシャンパーニュとなるーー。シャンパーニュに精通するソムリエが語る“偏愛シャンパーニュ”、『シャンパーニュ・サロン ブラン・ド・ブラン ブリュット』をご紹介します。

『シャンパーニュ・サロン ブラン・ド・ブラン ブリュット』
Champagne Salon Blanc de Blancs Brut

画像: 品種:シャルドネ100% 価格:19万8000円 問い合わせ先:ラック・コーポレーション

品種:シャルドネ100% 価格:19万8000円 
問い合わせ先:ラック・コーポレーション

『シャンパーニュ・サロン』
時間をかけて向き合いたい「幻」の泡と雫

画像: ©Leif Carlsson

©Leif Carlsson

パリの毛皮商として成功を収めたウジェーヌ・エメ・サロン氏。シャンパーニュを愛するがあまり、故郷のシャンパーニュで趣味として造り始めた。

最初のヴィンテージは1905 年。コート・デ・ブラン地区のグラン・クリュの、この年に収穫したシャルドネのみで造った。この「単一品種、単一クリュ、いいブドウがとれた年だけ(単一年)のシャンパーニュ」を生産するという独自のスタイルを今も貫き、希少性から「幻のシャンパーニュ」と憧れの対象に。

画像: 社長のディディエ・ドゥポン氏 ©Mathieu Garcon

社長のディディエ・ドゥポン氏
©Mathieu Garcon

「ブランド力は随一」と情野博之ソムリエ。
「熟成期間が長いのもサロンの特徴ですが、ヴィンテージの順ではなく、飲みごろになったものからリリースしていく。徹底したこだわりを感じます」と話す。

安藤修ソムリエは、サロンを「グラスに注いだ時はどこか頑かたくなで、時間とともに打ち解けてくる。向き合わないと語りかけてくれない」と表する。
プロポーズの時、2002 年を妻と2 人で味わったというロマンチックな思い出も。「人生で最も感動したシャンパーニュであり、人生最後の1 本もサロンを選びたいです」

ソムリエのワインテイスティング

情野 とても細やかな泡が口の中で心地よく広がります。近年のヴィンテージは、酸味が穏やかになっている印象がありますね。「ル・メニル・シュル・オジェの王様」と称したい品格です。

安藤 チョーキーなミネラルが前面に出ていますが、時間の経過とともにブリオッシュやクリーミーなニュアンスが出てきました。時間をかけて向き合いたい特別なシャンパーニュです。グラスを傾けてゆっくり会話を楽しみたいですね。

工藤 まさに“語り合いたい”メゾンです。シャンパーニュはブレンドするのが常識だった時代に一つの年、一つの畑、一つの品種を使う美学を通した創業者の思いはとてもドラマチックです。『サロン』は熟成の時間を要するシャンパーニュで、今日も初めは硬い印象でしたが、徐々に変化してきました。

矢田部 熟成によって“シャンパーニュを超えるような領域”に到達するのがサロン。そういう意味で2015年はまだ若いですが、グレープフルーツや焼きリンゴの風味が取れるのは、この年の熟度の高さによるものでしょう。

<テイスター>

情野博之氏
「レストラン アピシウス」エグゼクティブソムリエ

矢田部匡且氏
「東京エディション虎ノ門」ヘッドソムリエ

工藤順平氏
「B ZONE GROUP」飲食事業部 エグゼクティブソムリエ

安藤 修氏
「TRUNK」オペレーション統括部所属/「TRUNK(HOTEL) YOYOGI PARK」レスト
ラン部部長兼任

お詫びと訂正 
『ワイン王国154号』の誌面において、ワイン画像の色味が実際と異なる状態で掲載されておりました。正しい色味は本記事の写真をご参照ください。訂正するとともに、深くお詫び申し上げます。

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