2月3日(土)、「YONA YONA BEER WORKS 新虎通り店」で「開発中のビールが一足先に飲める!第1回よなよな月のウラ学会」が開催された。
本イベントは、ヤッホーブルーイングが2023年10月に始動した「ビール共同開発プロジェクト よなよな月のウラ研究会」の活動の一つで、ファンの意見を取り入れながらビールを造るという消費者参加型の開発企画だ。
同社のブルワーが考案した試験醸造段階のビール2種類をサブスク会員に向けて公開し、オンラインと東京・大阪で開催されるテイスティングイベントにて投票を実施。投票数の多かったビールが限定商品として製品化される。
そこで今回は、記念すべき第1回目となる本企画について、2種類の試作品や東京会場の様子とともにご紹介しよう。
テーマは「いいことがあったときに飲みたいビール」
よなよな月のウラ学会は、ビールの定期便サービス「ひらけ!よなよな月の生活」の会員を対象にした企画で、会員は月の生活で提供する限定ビール造りに参加できるという、サブスク特典の一つである。
昨年10月、会員には開発のテーマである「いいことがあったときに飲みたいビール」に関したアンケートを実施。ブルワーたちはその回答結果を参考に詳細なレシピを考案し、試験醸造を開始した。
試作品として会場に用意されたのは、片岡紗羅さん(ニックネーム:ピーピー)と岩崎信隆さん(ニックネーム:NBK)が考案した2種類のビール。ちなみに、ヤッホーは企業文化として社員同士がニックネームで呼び合っている。
①フルーツIPA
「山の上ニューイ」がお気に入りというピーピーさんが考案したビールは、「記念日に飲みたくなるビール」をイメージしたというフルーツIPA。原材料にパイナップルのピューレや果汁、アイダホ7などトロピカルフルーツのようなアロマが特徴のアメリカンホップを使用。フルーティーな風味に仕上げられたビールは、記念日の幸福感をさらにアップしてくれそうだ。フルーツによってホップの苦みが和らぎ、甘さや苦みがほどよくまたバランスが取れていて、爽やかな飲み心地のビールである。
②ベルジャンゴールデンストロングエール
NBKさんが考案したビールは、「日常のちょっとしたお祝いに飲みたいビール」をイメージしたベルジャンゴールデンストロングエール。伝統的なベルギービールをもっとカジュアルに楽しんでほしい、との思いからこのスタイルに決めたという。白ブドウやメロンを思わせる香りと強めの炭酸、なめらかな飲み口は、まさにシャンパンのような華やかさ。アルコール度数8%とハイアルコールならではの飲みごたえとほのかな甘み、スッキリとした後味が楽しめる。
会場では2人のブルワーから各々のビールについての紹介が行われ、月の生活会員たちは本イベントのオリジナルノートを参照しながら、2種類のビールを飲み比べていく。ブルワーに自由に質問したり、席で一緒に雑談を楽しめるのもイベントの醍醐味だ。推したいビールが決まったら、投票用紙に記載して投票箱へ。
イベントは東京のほか、2月10日(土)に大阪でも開催される。この2会場の投票結果と、1月10日(水)から2月11日(日)まで行われるオンライン投票の結果を集計して、製品化するビールが決定する。はたして、どちらのビールが選ばれるのだろうか……。
投票で選ばれたビールは2024年夏ごろに限定生産し、会員に向けて提供される予定だ。結果は2月下旬ごろにメールマガジンで発表されるとのこと。どんなパッケージで発売されるのかも楽しみだ。
ヤッホーブルーイング
https://yohobrewing.com/