桜が満開を迎えた、3月後半のとある日。今年は外でのお花見を自粛して、編集部内でささやかにお花見気分を楽しみました。この季節選びたくなるのは、やはりロゼ。またルガーナの白とブルゴーニュも用意して、料理をテイクアウト!

画像: ワイン王国編集部の「試してみました!」~串揚げ編~

 ロゼは『ドメーヌ・シュヴロ・ロゼ・サクラ 2018年』。ラベルにも桜があしらわれ、まさに桜の下で飲みたい1本ですね。ピノ・ノワール100パーセント。イチゴやチェリーのアロマが香ります。辛口ですが味わいは深く、前菜~メインまで対応してくれそうです。

 白は『ゾーニン・ルガーナ 2018年』。白い花のような香りとミネラルを感じ、しっかりとした余韻があります。ヴェネト州で造られるトレッビアーノ・ディ・ルガーナ100パーセントのワインです。

 赤はブルゴーニュ地方のジュヴレ・シャンベルタンに居を構える「ドメーヌ・シルヴィ・エモナン」の『ブルゴーニュ・ルージュ・キュヴェ・シルヴィ 2016年』。黒系ベリーの香りがあり、タンニンが柔らかく繊細ですが、余韻には力強さを感じます。

画像: 左から ゾーニン・ルガーナ 2018年 品種:トレッビアーノ・ディ・ルガーナ100% ブルゴーニュ・ルージュ・キュヴェ・シルヴィ 2016年 品種:ピノ・ノワール100% ドメーヌ・シュヴロ・ロゼ・サクラ 2018年 品種:ピノ・ノワール100%

左から
ゾーニン・ルガーナ 2018年
品種:トレッビアーノ・ディ・ルガーナ100%
ブルゴーニュ・ルージュ・キュヴェ・シルヴィ 2016年
品種:ピノ・ノワール100%
ドメーヌ・シュヴロ・ロゼ・サクラ 2018年
品種:ピノ・ノワール100%

 これらのワインに試してみたのは、串揚げとから揚げ、生ハム(コッパ:豚の首後部の肩ロース肉)です。串揚げは野菜やお肉など数種類用意し、ワインとの相性を検証しました。その結果、好相性な組み合わせは次のようになりました。


レンコン、アスパラ、ジャガイモ、ニンニク(すべて塩で)
ロゼ
ハムカツ、トマト、白ネギ、タマネギ

しいたけ、レンコン(ソースで)、牛肉、豚シソ

 白ワインに合うのは野菜×塩。塩がワインのミネラル感と呼応します。ソースだと味がしっかりしているので、ワインが負けてしまいました。

 ロゼは、ハムカツ、トマト、タマネギとよくマッチ。ハムカツの塩分がワインの旨味をより引き出し、トマトの酸味、タマネギの甘さが広がります。

 赤ワインは、やはりお肉との相性が良く、また根菜系やキノコ系など土っぽいニュアンスのある食材とぴったり。ただ、ピノ・ノワールだと若干ソースの味の濃さのほうが勝ってしまい、ほかの黒系品種だとちょうど良さそう。

 総じて、ロゼは揚げ物のころもの甘味を感じる味わいとよくマッチし、幅広い食材に合うという結論に。

 生ハムはハムの本場イタリア、トスカーナよりお土産でいただいたコッパです。肉らしいしっかりした歯応えと旨味がありました。こちらもやはりロゼとは抜群の相性を見せました。塩分をロゼの華やかな香りが包み込みます。また、脂の部分がルガーナの滑らかな口当たりと溶け合います。

 残念だったのはから揚げ。赤ワインとは合うかと思いましたが若干ニンニク風味が強かったので、ブルゴーニュではなく、ほかの産地・品種のほうが良さそうです。

 いろいろな料理と合わせてみるのは、意外な発見があって楽しいですね。ぜひご家庭でお試しください。

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