高品質な日本ワインを造るワイナリーを表彰する「日本ワイナリーアワード」。毎年、全国にあるワイナリーを対象として優良ワイナリーを選出しており、第3回となる今年は235場から157場を表彰した。

「日本ワイナリーアワード」は、設立またはブドウの植え付けから5年以上経過した国内のワイナリーを対象としており、2020年は235場が審査対象となった。なぜ“5年以上”かというと、良質なブドウを収穫できるのは、樹を植えてから最低3年後と言われており、その期間に加え、ワインを熟成する期間も考慮しているためだ。

 審査方法は、地方区および全国区審査員が、対象となるワイナリーから評価に値するワイナリーを厳選し、全国区審査員全員で協議し決定する。

審査の判断基準は
・赤や白などスタイル別で品質にばらつきがないか
・収穫年に左右されず品質の安定感があるか
・コストパフォーマンスに優れているか
・複雑性、凝縮感などのバランスに優れ、高貴さを持っているか
・テロワールを表現できているか
・ワインが一貫して個性をもっているか

 ほかにも評価として、ワイナリーの歴史的価値、ブドウ畑の管理状態、醸造設備の状況、醸造家の技術と熱意、ワイナリーの運営方針などが加味される。

 このコンセプトの下、多くの銘柄、ヴィンテージにおいて傑出した品質のワインを生み出すワイナリーに、最高位である「5ツ星」、全般的に良質で安定感があり、銘柄やヴィンテージによっては傑出したワインを生み出すワイナリーを「4ツ星」、安定感がありほとんどのワインが良質で安心して購入できるワインを生み出すワイナリーに「3ツ星」、そして評価に値する個性あるワインを生み出すワイナリーを「コニサーズワイナリー」の4段階で評している。

画像: 審査委員長の遠藤利三郎氏。総評として「日本ワインの質がとても向上していると感じた。今年は4ツ星、3ツ星が増えた。4ツ星の中には‟あと一歩で5ツ星に!”というワイナリーも多くあったので、来年は5ツ星が増えるのではないかと期待している」と語った

審査委員長の遠藤利三郎氏。総評として「日本ワインの質がとても向上していると感じた。今年は4ツ星、3ツ星が増えた。4ツ星の中には‟あと一歩で5ツ星に!”というワイナリーも多くあったので、来年は5ツ星が増えるのではないかと期待している」と語った

 また今年は、特別審査員として、「一般社団法人日本ソムリエ協会」名誉会長 岡昌治氏、「Wakiya 一笑美茶樓」のオーナーシェフ 脇屋友詞氏が参加。それぞれ、1ワイナリーを選出し、特別審査員賞を贈った。

画像: 脇屋氏が選んだのは北海道の「千歳ワイナリー」だ。社長の三澤計史氏は当日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、東京へ駆けつけられず、急遽電話出演で脇屋氏と言葉を交わした。岡氏が選んだのは、同じく北海道の「NIKI Hills ワイナリー」

脇屋氏が選んだのは北海道の「千歳ワイナリー」だ。社長の三澤計史氏は当日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、東京へ駆けつけられず、急遽電話出演で脇屋氏と言葉を交わした。岡氏が選んだのは、同じく北海道の「NIKI Hills ワイナリー」

★★★★★5ツ星に輝いたワイナリー

画像: 表彰式には山梨の6ワイナリーが参加した

表彰式には山梨の6ワイナリーが参加した

北海道
・ドメーヌ・タカヒコ
・山崎ワイナリー

山形県
・酒井ワイナリー
・高畠ワイナリー
・タケダワイナリー

山梨県
・勝沼醸造
・機山洋酒
・サントリーワインインターナショナル
・シャトー・メルシャン
・ダイヤモンド酒造
・中央葡萄酒
・丸藤葡萄酒工業

長野県
・小布施ワイナリー
・Kidoワイナリー

大分県
・安心院葡萄酒工房

4ツ星以下は、下記サイトにて

画像: 当日は来賓も多く駆け付けた。「農林水産省」事務次官の末松広行氏

当日は来賓も多く駆け付けた。「農林水産省」事務次官の末松広行氏

画像: 「国土交通省」観光庁 長官の田端浩氏

「国土交通省」観光庁 長官の田端浩氏

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