㈱アルカンが販売するシャンパーニュ「アヤラ」が、メゾンの創立160周年を記念した『コレクション・アヤラNo.7』を発売。シェフ・ド・カーヴのカロリーヌ・ラトリヴさん、マネージング・ディレクターのアドリアン・ムーフラール氏が登壇し、webセミナーを開催した。
「アヤラ」は1860年創業の歴史と由緒あるメゾン
「アヤラ」はスペイン貴族の家柄であったエドモンド・デ・アヤラ氏が、1860年に創立したシャンパーニュのメゾンだ。
「私たちが造るシャンパーニュの特徴は、フレッシュ&エレガントなスタイル」と話すマネージング・ディレクターのアドリアン・ムーフラール氏。
「品種の中でも特にシャルドネを大事にしています。ステンレスタンクでの醸造発酵、低ドザージュを心掛け、シャルドネのエレガンスを追求しているのです」
150年以上の歴史を持つアヤラだが、そのときどきの世相を反映し革新を重ねている。
「1865年にはドザージュの低い、それまでは珍しかった辛口シャンパーニュを最初に造ったのもアヤラです。私たちは革新的であり創造的なのです」とムーフラール氏は語る。
「新たに発売する『コレクション・アヤラNo.7』は創立160周年を記念した商品であると同時に、アヤラのスタイルを体現した商品なのです」と話すのは、シェフ・ド・カーヴのカロリーヌ・ラトリヴさん。ラトリヴさんは、女性シェフ・ド・カーヴの先駆けだ。豊かな感性でシャルドネの特徴を美しく繊細に表現し、フレッシュでエレガントなスタイルを追求したシャンパーニュ造りに力を注いでいる。
“7”にインスパイアされた『コレクション・アヤラNo.7』
『コレクション・アヤラNo.7』は、幸福の象徴である数字「7」にインスパイアされたシャンパーニュだ。ヴィンテージは2007年、そして七つのグラン・クリュのブドウを使用している。
『2007年というヴィンテージは私にとって大事な年。なぜなら、私が最初にアヤラ社に入社した年だからです。この年は、収穫の時も良い思い出で、特にグラン・クリュの熟成具合が素晴らしかった』とラトリヴさん。
ラトリヴさんは前任者に「アヤラのスタイルとは何?」と聞いたという。その答えは、このヴィンテージにあった。
「2007年は、初めて収穫からアッサンブラージュに至るまでの醸造を担当した非常にチャレンジングな年でしたが、シャンパーニュが完成した時、‟あぁ、これがアヤラのスタイルなのか“とわかりました。アヤラの特徴である、ピュアさ、フレッシュさがしっかりと体現できている味わいです」
七つのグラン・クリュ
「コート・デ・ブラン、モンターニュ・ド・ランスの畑のブドウを使用しています。コート・デ・ブラン のシャルドネはフレッシュさ、モンターニュ・ド・ランスのピノ・ノワールはコクのある味わいを補完しています。複雑な味わいを体現できるアッサンブラージュで長期熟成のポテンシャルも秘めています」と話す。
コート・デ・ブランの五つのグラン・クリュ
■ シュイイ : コクのある風味、 繊細さ
■ オジェ : フルーティー、 芳醇
■ アヴィズ : チョーキーなミネラル感
■ クラマン : ストラクチャー、ワインらしさ
■ レ・メニル・シュル・オジェ : 躍動感、凛とした印象
モンターニュ・ド・ランスの二つのグランクリュ
■ アイ : コクのある風味、繊細さ
■ ヴェルジー : 躍動感、カリスマ
複雑な香りとシルキーなテクスチャー
「ドザージュは5グラム。芳醇でリッチな香りが感じられると思います。光輝く、キラキラと輝く色調で、デリケートでキメの細かい泡が立ち上ります。香りは、アプリコット、スモモなど、熟れた果物や、コショウ、ハチミツなど、複雑。口に含むとコク、厚み、そして綺麗な酸味を感じますね。スムースでリッチ、クリーミーなテクスチャー、余韻の長いストラクチャーを感じる。塩味とミネラル感を感じますが、これはコート・デ・ブランのシャルドネからくるものです。非常に柔らかく、余韻の長さがしっかりしている。私のイメージした通りの口当たりと味わいになっています」と笑顔で語った。
輸入元:㈱アルカン