「バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド」社は、フランスソムリエ協会会長を務めるフィリップ・フォルブラック氏が経営する「ビストロ・ド・ソムリエ」(パリ)にて、グループ傘下の「ドメーヌ・ド・バロナーク」の紹介を行った。

画像: フィリップ・フォルブラック氏(左)と「ドメーヌ・ド・バロナーク」管理責任者のオギュスタン・デュシャン氏

フィリップ・フォルブラック氏(左)と「ドメーヌ・ド・バロナーク」管理責任者のオギュスタン・デュシャン氏

 ラングドック地方リムーにあるドメーヌ・ド・バロナークの創建は、17世紀。1998年にバロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド社前社長フィリピンヌ・ド・ロスチャイルドさんと3人の子ども(フィリップ・セレス・ド・ロスチャイルド氏、ジュリアン・ド・ボーマルシェ・ド・ロスチャイルド氏、カミーユ・ド・セレス・ド・ロスチャイルドさん)が買収した。

画像: 「ドメーヌ・ド・バロナーク」は2003年、INAOがAOCリムーを認可したのを機に、協同組合を抜け独自に赤ワインの醸造販売を始めた。08年にセカンドワインを、09年に『ドメーヌ・ド・バロナーク』白を加えた

「ドメーヌ・ド・バロナーク」は2003年、INAOがAOCリムーを認可したのを機に、協同組合を抜け独自に赤ワインの醸造販売を始めた。08年にセカンドワインを、09年に『ドメーヌ・ド・バロナーク』白を加えた

画像: ラングドック地方「ドメーヌ・ド・バロナーク」をパリで紹介

 110haの敷地面積のうちブドウ園面積は43ha。大西洋、地中海と二つの気候帯の影響を受け、日照時間、降雨量共に理想的な場所にある。またピレネー山脈に近い標高250~350mの地点にブドウ園があり、昼夜の顕著な寒暖の差が独特の濃縮度とフレッシュさをもたらす。また、ボルドー品種とボルドーの洗練された生産ノウハウを導入し、バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド社傘下の「シャトー・ムートン・ロスチャイルド」「オーパス・ワン」「アルマヴィーヴァ」などと並び、国際的な名声を持つワインに成長している。

画像: 2018年産は「バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド」社が「ドメーヌ・ド・バロナーク」を買収して20周年の記念ボトルとなる

2018年産は「バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド」社が「ドメーヌ・ド・バロナーク」を買収して20周年の記念ボトルとなる

『ドメーヌ・ド・バロナーク』赤。2014年はタンニンがよく溶け込んでいて、エレガントで女性的、繊細さが感じられる。11年は素晴らしい果実味と共にわずかに動物香、トリュフ、ショコラなどのニュアンスが混じる、複雑で奥行きのあるワインだ

『ラ・キャピテル・ド・バロナーク』は約50%が地中海系品種。2015年はシラー32%、マルベック18%、ボルドー系品種が50%。熟成に「シャトー・ムートン・ロスチャイルド」で使った樽を使用。セカンドワインながら繊細かつ濃縮した「ムートンスタイル」が感じられる

 今回用意されたボトルは、ドメーヌ20周年に当たる2018年産の赤、白、そして赤の14年産、同じく11年産赤(マグナム)、そしてセカンドボトル『ラ・キャピテル・ド・バロナーク』15年産。

 2018年産は赤、白共にバランスの良い濃縮度、酸があり、大変心地よく飲みやすいボトルだ。特に赤ワインは20年を経て樹齢が上がり、またテロワールの個性を生かした栽培法が確立し、安定した質になっている。

 2018年にドメーヌのディレクターに就任したオギュスタン・デュシャン氏は挨拶の中で「ドメーヌ・ド・バロナークの一番の市場は日本であり、グループ傘下のオーパス・ワンと共に成熟した日本市場で高い知名度を得ていることを誇りに思っている」と語った。

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