日本国内唯一のワイン専門総合見本市「ワイン&グルメジャパン」(主催:ケルンメッセ株式会社)。2009年に始まったこのイベントは、来年で13年目を迎える。
2021年は「東京ビッグサイト 青海展示棟」(東京・江東区)を会場に、4月21日(水)〜23日(金)の3日間(10:00〜17:00、最終日〜16:00)で開催。
この3日間は「第24回ファベックス」「第18回デザート・スイーツ&ベーカリー展」「プレミアム・フードショー2021」「第9回食品&飲料OEMマッチングEXPO」「2021麺産業展」の食の見本市が同時開催され、それぞれの会場を自由に行き来することができる。
この「ワイン&グルメ」は見本市の主催・運営を行うドイツの企業「ケルンメッセ」が、長年開催してきた世界最大の総合食品見本市「アヌーガ」で培ったノウハウを生かし、それを母体として海外展開している食品見本市シリーズの一環だ。
人と人とのリアルな出会いの場から生まれる新たなビジネスの創造と、ワイン市場全体の拡大を目的としている。
ケルンメッセ株式会社 代表取締役社長の高木誠氏は次のように話した。
「『ワイン&グルメジャパン』は通常の試飲会とは一線を画しています。重視してきたのはイベントの単純な規模の拡大ではなく、「有機的なマッチング」の強化とその「仕掛け」です。
一例としては、欧州のワイン生産者が国外市場進出する際、ターゲットとなる日本のマーケットは他国のそれと比較されるわけです。中国などの短期即決型のマーケットとは一般的に異なる点、長いスパンでの信頼関係を重視する日本の成熟型市場の特性や流通、また独特な商習慣についても理解してもらう取り組みが不可欠です。
私たちは、このような活動を弊社の海外拠点を通して常に行い、国内外の参加者の機会損失を限りなくゼロに近づけるよう努力を重ねています。これは、機械的なマッチングでは解決できない課題です。
結果として、ワイン生産者やインポーター、飲食店や酒販店・小売店、ワイン関連企業の多くの方々にご参加いただき、回を重ねるごとに皆さまから非常に高い評価をいただくまでになりました」
新型コロナウイルス感染症の影響を受け、商談の機会を逸してきたワイン関連企業が多いが、前回に引き続き『ワイン王国』の特別協力によるワインセミナーの開催やワインラベルコンテスト、主催者によるマッチングセミナーなどを予定している。出展企業には、第三者の視点から客観的に商品プロモーションが行える貴重なチャンスが提供されることも見逃せない。
出展を検討中の企業は、さまざまなかたちのアプローチ方法を自社のニーズと照らし合わせ、メリットとなるポイントをこの3日間でうまく活用してほしい。
『ワイン王国 122号』(6月5日発売号)ではイベントの様子などのリポート記事が掲載される。
「2020年はコロナ禍を背景に、ビジネスにおいてもオンラインでのコミュニケーションが一般化し、利便性の高さを認識しました。一方で、この傾向は人間が持つ五感のうち、視覚と聴覚のみに過度に頼っていると言わざるを得ません。ワインや食というのは、嗅覚、味覚、触覚を使って感じ取り、味わうもの。取引をする人間同士のケミストリー(相性)も同じではないでしょうか。
リアルな展示会の場で、ぜひ皆さまの五感をフルに使って、そのフィジカルな体験をビジネスに生かしていただきたいです」
高木氏は、そう熱く語ってくれた。
開催概要 まだ間に合う! 出展者募集中!
「ワイン&グルメジャパン2021」
★出展概要
★出展申し込み資料
出展方法:出展申し込み書に必要事項をご記入の上、指定の住所までお送りください。
会期:2021年4月21日(水)~23日(金)
場所:東京ビッグサイト 青海展示棟
主催:ケルンメッセ株式会社
特別協力:ワイン王国
URL:https://www.koelnmesse.jp/wgj/
text by Ryo TAMURA
photographs by Koumei KADOWAKI