「国立原産地名称研究所」(INAO)は、ボルドー地方における赤ワイン用ブドウの新品種4種と、白ワイン用ブドウの新品種2種の以下のブドウ品種の使用を正式に承認した。
赤ワイン用4品種
・アリナルノア(Arinarnoa)
・カステ(Castets)
・マルスラン(Marselan)
・トウリガ・ナショナル(Touriga Nacional)
白ワイン用2品種
・アルヴァリーニョ(Alvarinho)
・リリオリラ(Liliorila)
これまでボルドーおよびボルドー・シュぺリュールのAOC規定では六つの赤ワイン用基準品種(カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロ、マルベック、カルメネール、プティ・ヴェルド)と、八つの白ワイン用基準品種(セミヨン、ソーヴィニヨン・ブラン、ソーヴィニヨン・グリ、ミュスカデル、コロンバール、ユニ・ブラン、メルロ・ブラン、モーザック)が認められていた。
今回承認された6品種に関して、現代のブドウ栽培において問題となっている、気候変動下でも栽培が効果的な品種としており、気温上昇と生育サイクルの短縮に伴う水分ストレスに、うまく適応することができるもので、2021年からの植栽開始が予定されている。