『オルネッライア 2018年』が発売

 イタリア・トスカーナ州のボルゲリに畑を所有するワイナリー「オルネッライア」から、新ヴィンテージ『オルネッライア 2018年』が発売となった。
新ヴィンテージについて、最高醸造責任者アクセル・ハインツ氏は下記のようにコメントした。

オルネッライア 2018年

「絶妙なバランスに恵まれた年。さまざまな土壌と畑で育ったブドウが互いを補い合い、相乗効果により素晴らしいバランスをそなえ、複雑性のあるワインとなりました。絹のようなしなやかな舌触りと香り、味わい、風味が一つに溶け合い、その美しさと気品が生み出されています。」

オルネッライア 最高醸造責任者 アクセル・ハインツ氏

 このようなヴィンテージの特徴から、ハインツ氏は2018年ヴィンテージを表す言葉として「ラ・グラツィア」(優美)を選んだ。

ラ・グラツィア(優美)を稀少で美しいサンゴで表現

 この言葉をテーマに、ベルギーの現代アーティスト、ヤン・ファーブル氏がオルネッライア限定の芸術作品を造る作家として選ばれた。

ヤン・ファーブル Jan Fabre
ベルギーの現代アーティスト。有名な昆虫学者 ジャン=アンリ・ファーブルは曾祖父に当たる。独自のクリエイションを発揮するアーティストとして、現代美術の世界で高い評価を得ている。舞台芸術、文学、象徴主義を通して異なる分野の芸術を融合させ、斬新な視点の作品を生み出す

 ファーブル氏は「ラ・グラツィア」という言葉を「自然からの神聖な贈り物であり、調和と均整の巧みなバランス」と解釈。
 彼の作品のトレードマークであるサンゴを用いた彫刻が出来上がった。

「いたわりの王冠」“The Crown of Kindness”

「慈悲の灯火」「いたわりの王冠」「美徳の彫刻」
この三つの彫刻にはナポリ湾で取れた「赤い黄金」と呼ばれる稀少なサンゴが使われた。
オルネッライアが行っているプロジェクト「*ヴェンデミア・ダルティスタ」の特別版として、サルマナザール瓶(9リットル)のボトルの上で輝いている。

 また111本の限定大型ボトルにもサンゴの彫刻があしらわれており、加えてファーブル氏は通常ボトル用の特別ラベルもデザインした。

限定大型ボトルと特別ラベルの通常ボトル

 この限定大型ボトルは、2021年9月にサザビーズのオークションで販売を予定しており、サルマナザール・ボトルからも3本のうち1本が出品される。

*ワインと現代美術の融合を目指し、芸術作品をモチーフにした記念ボトルを慈善オークションで販売、収益金を世界の美術館や財団に寄贈している。2019年よりヴェンデミア・ダルティスタの収益金は、ソロモン・R・グッゲンハイム財団の「マインズ・アイ」プロジェクトを支援する活動に使われている。

オルネッライア

イタリア、トスカーナ州の海岸沿いにある中世の村、ボルゲリを拠点とするワイナリー。「オルネッライア」という名前はワイン造りの秀逸さを想起させ、トスカーナの真の美しさを表現している。チームの絶え間ない努力と、ボルゲリの恵まれた気候、地理条件により、1981年の創業からわずか40年のうちにイタリア国内外で公となり、大きな成功を収めている。

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