シャンパーニュ地方におけるビオディナミ農法の先駆者、「フルーリー」当主、ジャン・ピエール・フルーリー氏(写真左)が7月21日に亡くなりました。心よりご冥福をお祈りします。
ジャン・ピエール氏は、ビオディナミ農法のパイオニア的存在。1989年には、シャンパーニュ地方で初めて、「デメテール」の認証を受けました。その後、他のメゾンも追随し今では3000ヘクタール以上の畑が認証を受けているもしくは認証プロセス中です。
『ワイン王国』のシャンパーニュ現地取材の際は、いつもにこやかに迎えてくれました。2019年に訪問した時「今年はうちがビオディナミを始めてからちょうど30年に当たります。それに合わせて、醸造設備もさらに整えているところです」と話していたのが印象的です。
ブドウの風味が生きたみずみずしくピュアな味わいには、根強い人気があります。
これからはジャン・ピエール氏の息子であるジャン・セバスチャン・フルーリー氏(写真右)が、父の遺志を引き継ぎ、兄弟のベノワ氏と妹のモルガンさんとともに、このフルーリーの味を守っていくことでしょう。