マヤカマス・ヴィンヤーズ(Mayacamas Vineyard)

 「マヤカマス・ヴィンヤーズ」はカリフォルニア州ナパ・ヴァレーのマヤカマス山脈南部、マウント・ヴィーダーの頂上近くにある老舗ワイナリー。創業は1889年とナパ・ヴァレーで最も古いワイナリーの一つで、サンフランシスコ地震の影響で一時ワイナリーが閉鎖されたり、その後何回かオーナーが変わるという歴史を経て、2013 年から、「ショッテンスタイン財閥」の傘下となった。現在は「スクリーミング・イーグル」の元ワインメーカーだった、アンディ・エリクソン氏が醸造を監修。ブレイデン・アルブレクト氏がワイン造りを行っている。

 

画像: ブレイデン・アルブレクト氏(右、醸造家)、キャシー・コーンさん(輸出部長)

ブレイデン・アルブレクト氏(右、醸造家)、キャシー・コーンさん(輸出部長)

 

 新しいオーナー体制のもと「私たちはマヤカマスの輝かしい歴史と、造り出すワインのスタイルを手に入れたと思っている。これを踏襲し、スタイルは変えずに守り続ける」とアルブレクト氏は抱負を述べた。

 とはいうものの、より良いワインを求めて、栽培・醸造においてマイナーチェンジを行っている。13年当時、畑の状態があまり良くなかったため、オーガニック栽培の第一人者、フィル・コトゥーリ氏の指導の下、ビオに転換。また樽の使い方も模索しており「シャルドネに関しては大きい樽で熟成させるのが、マヤカマスのスタイルに合っているのではないか」と現在実験を行っている段階だという。

 今回、試飲したのは『シャルドネ』2017と15年、『カベルネ・ソーヴィニヨン』の2015、13、12、10、05、03年。特に印象に残ったのがカベルネ・ソーヴィニヨンの2015年。15年は気候が暖かく、長期熟成できるワインができたという。ブドウは房ごと選果し、100パーセント除梗。コンクリート、ステンレスタンク、オープントップの木樽でアルコール発酵させ、14~21日間スキンコンタクト。その後3年程、樽で熟成させた。

「ワインに酸を保持したいため、収穫をほかより2週間くらい早めてます」ラズベリーやスミレが香り、フレッシュでエレガント。フレッシュな酸とミネラルを感じる味わいで、パワフルだが心地いい。このヴィンテージは「ワイン・スペクテイター」の年間トップ100で2位に選ばれた。

 マヤカマスでは、最新ヴィンテージの発売に合わせて、それより10年前のヴィンテージも同時にリリースしている。2005年ヴィンテージと飲み比べてみるのも楽しそうだ。

東京・西麻布の焼肉「西麻布けんしろう」にて、マヤカマス・ヴィンヤーズのワインと焼肉を合わせるという試みが行われた。柔らかい上質の赤身肉を焼いた際の香ばしい香りが、カベルネ・ソーヴィニヨンの熟成感とよくマッチした

マヤカマス・ヴィンヤーズ カベルネ・ソーヴィニョン マウント・ヴィーダー ナパ・ヴァレー 2015 年
Mayacamas Vineyards Cabernet Sauvignon Mt. Veeder Napa Valley
価格:2万円(税別)

問い合わせ:ワイン・イン・スタイル(株)
TEL:03-5413-8831

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