12月1日(木)~12月19日(月)の期間、静岡県御殿場市のフレンチレストラン「Maison KEI(メゾンケイ)」では「シャンパーニュ・ボランジェ」のペアリングメニューを楽しむ特別メニューが提供される。一足先に、そのメニューの見どころをお届けする。

画像: 「メゾンケイ」の店内。どの座席からも富士山を見渡すことができる(photo:Daisuke Akita)

「メゾンケイ」の店内。どの座席からも富士山を見渡すことができる(photo:Daisuke Akita)

「メゾンケイ」は、アジア人初のフランス版ミシュラン3ツ星を獲得したシェフ、小林圭氏が率いるパリのフレンチレストラン「レストランケイ」と、室町時代創業の和菓子屋「とらや」が手掛けるレストラン。一方「シャンパーニュ・ボランジェ」は、1829年にフランスのシャンパーニュ地方アイ村で創業して以来、今もなお家族経営を貫き、シャンパーニュの文化を継承している老舗メゾンだ。

メゾンケイ、レストランケイともにシャンパーニュ・ボランジェを提供していること、また、協業するとらやとシャンパーニュ・ボランジェの、一貫した家族経営により日仏の食文化や伝統を継承するという精神がリンクしたことをきっかけに、今回のペアリングメニューが実現したという。

こちらのメニューで提供されるのは『ボランジェ・ロゼ NV』『ピー・エヌ ティー・エックス 17 NV』『ラ・コート・オー・ザンファン 2016年』『ラ・グラン・ダネ 2014年』の4種類。“香りから余韻まで感じられる果実味の美しさ”というボランジェのスタイルの通り、どのシャンパーニュも華やかな果実感が際立っていた。

フレッシュかつ骨格のあるロゼ・シャンパーニュ

最初に供された『ボランジェ・ロゼ NV』は、規定の2倍に当たる30カ月以上熟成のロゼ・シャンパーニュ。ブレンド用のスパークリングワイン自体が、なんと300種類以上のスティルワインをブレンドしたものだという。白ワインに5~6パーセントの赤ワインをブレンドすることで、味わいにスパイシーさとフルーティーさをもたらしている。

画像: 『ボランジェ・ロゼ NV』 Bollinger Rosé 品種:ピノ・ノワール62%、シャルドネ24%、ムニエ14% ドザージュ:ブリュット(7~8g/L) 赤スグリ、野イチゴなどのベリーの香りにスパイシーなニュアンスも。口に含むとビロードのような泡とともに、野生のベリーのフレーバーが広がる。

『ボランジェ・ロゼ NV』 Bollinger Rosé 
品種:ピノ・ノワール62%、シャルドネ24%、ムニエ14%
ドザージュ:ブリュット(7~8g/L)
赤スグリ、野イチゴなどのベリーの香りにスパイシーなニュアンスも。口に含むとビロードのような泡とともに、野生のベリーのフレーバーが広がる。

合わせたのは「グジェール」と「ジャルダン ド レギューム クロッカン」。シャンパーニュの樽熟成由来の複雑さが、グジェールの香ばしさやジャルダン ド レギューム クロッカンのコクと好相性。

画像: 24カ月熟成のコンテチーズを使用した「グジェール」

24カ月熟成のコンテチーズを使用した「グジェール」

画像: 「ジャルダン ド レギューム クロッカン」は静岡県産の野菜を30種類以上使用したスペシャリテ

「ジャルダン ド レギューム クロッカン」は静岡県産の野菜を30種類以上使用したスペシャリテ

ピノ・ノワールに着目しテロワールを表現

『ピー・エヌ ティー・エックス 17 NV』は、ボランジェが最も得意とするピノ・ノワールをフィーチャーしたシャンパーニュ。「ピノ・ノワール シリーズ」として、テロワールが異なるワインを毎年リリースする予定だという。

今回試飲したピー・エヌ ティー・エックス 17 NVは、トーシエール村をメインに、そのほかアヴネ村やヴェルズネイ村のピノ・ノワールを使用している。2017年ヴィンテージのワインをベースに、最も古いものでは2006年ヴィンテージのワインをブレンドすることで味わいに複雑さを生みだしている。

画像: 『ピー・エヌ ティー・エックス 17 NV』 Bollinger PN TX 17 品種:ピノ・ノワール100% ドザージュ:ブリュット(4g/L) ドライフラワー、モカ、リコリスといった洗練された複雑なアロマが広がる。火を入れたアプリコットやピーチなど、果実味ははつらつとしていて、程よい塩味と酸が絶妙なバランス感を作り出す。キリリとした味わいと深みが共存。

『ピー・エヌ ティー・エックス 17 NV』 Bollinger PN TX 17
品種:ピノ・ノワール100%
ドザージュ:ブリュット(4g/L)
ドライフラワー、モカ、リコリスといった洗練された複雑なアロマが広がる。火を入れたアプリコットやピーチなど、果実味ははつらつとしていて、程よい塩味と酸が絶妙なバランス感を作り出す。キリリとした味わいと深みが共存。

合わせたのは「ニョッキ ド ポムドテール ア ラ トリュフ ソース パルメザン」と「キンメ オー エカイユ」(キンメダイのウロコ焼き)。とりわけ、ウロコ焼きとワインが互いに持つクリスピーな食感がとてもマッチした。

「ニョッキ ド ポムドテール ア ラ トリュフ ソース パルメザン」。キタアカリとインカのめざめを使用

「キンメ オー エカイユ」

アイ村の伝説的な区画から生まれる偉大な赤ワイン

『ラ・コート・オー・ザンファン 2016年』は、わずか4ヘクタールの一つの区画から造られる赤ワイン。ラ・コート・オー・ザンファンとは、3代目当主のジャック・ボランジェが、点在する50もの小さな区画を買い集めて現在の形にしたグラン・クリュ(特級畑)の名前で、直訳すると「子どもたちの丘」を意味する。子どもでないとブドウが収穫できなさそうなほど急な斜面であることから、そう名付けられたという。

全体の3分の1を全房発酵し、小ぶりのオーク樽で18カ月熟成。まるでブルゴーニュのグラン・クリュを思わせる仕上がりだ。

画像: 『ラ・コート・オー・ザンファン 2016年』La Côte aux Enfants 品種:ピノ・ノワール100% ブラックチェリーやセイヨウスグリ、カシスの凝縮したアロマとともにスパイス感も。味わいには赤系果実と黒系果実がバランスを取りながら感じられ、スミレやなめし革のニュアンスがしなやかなタンニンとともに余韻に残る

『ラ・コート・オー・ザンファン 2016年』La Côte aux Enfants
品種:ピノ・ノワール100%
ブラックチェリーやセイヨウスグリ、カシスの凝縮したアロマとともにスパイス感も。味わいには赤系果実と黒系果実がバランスを取りながら感じられ、スミレやなめし革のニュアンスがしなやかなタンニンとともに余韻に残る

北海道白糠産の鹿肉を使用した「シュヴルイユ エ フィグ」とのペアリング。イチジクのソースを絡めた鹿肉とワインを合わせると、それぞれに共通する旨味や果実味を互いが引き立て合い、口中で味わいが膨らむ。

凝縮感のあるヴィンテージ・シャンパーニュ

最後に供されたのは『ラ・グラン・ダネ 2014年』。良いブドウが収穫できた年のみヴィンテージ・シャンパーニュをリリースするボランジェ。2014年ヴィンテージは骨格がしっかりとしていて、凝縮感とミネラルから来るふくよかで複雑な味わいが楽しめる。

画像: 『ラ・グラン・ダネ 2014年』 La Grande Année 品種:ピノ・ノワール61%、シャルドネ39% ドザージュ:ブリュット(8g/L) ラズベリー、野イチゴ、チェリーのほか、モモやカリンのアロマが広がる。デリケートでバランスの良い酸味と塩味が、長く滑らかな余韻とともに感じられる。グラスの中でゆっくりと香りが開き、繊細なミネラル感と柑橘類、果樹園を思わせる豊かな香りが漂う。

『ラ・グラン・ダネ 2014年』 La Grande Année
品種:ピノ・ノワール61%、シャルドネ39%
ドザージュ:ブリュット(8g/L)

ラズベリー、野イチゴ、チェリーのほか、モモやカリンのアロマが広がる。デリケートでバランスの良い酸味と塩味が、長く滑らかな余韻とともに感じられる。グラスの中でゆっくりと香りが開き、繊細なミネラル感と柑橘類、果樹園を思わせる豊かな香りが漂う。

合わせたのは「ヴァシュラン カシス エ マロン」。カシスのフレーバーとクリのこっくり感がシャンパーニュの持つ香りと調和し、口の中で芳醇な味わいが広がる。

アジア人初のミシュラン3ツ星シェフが創造する料理と、世界的シャンパーニュによる特別なペアリング。富士山を望みながら、贅沢なひとときを過ごしたい。

Maison KEI & シャンパーニュ・ボランジェ ペアリング・メニュー概要

期間:12月1日(木)~12月19日(月)
価格:一人当たり3万円(税込、サービス料別)
場所:Maison KEI(〒412-0024 静岡県御殿場市東山527-1)
予約方法:電話予約(0550-81-2231)※受付時間10:00~11:30、15:00~17:30
https://www.maisonkei.jp/

シャンパーニュ・ボランジェ

1829年にシャンパーニュ地方アイ村に創設された、今なお家族経営を維持するシャンパーニュ・メゾン。2000年前からピノ・ノワールが栽培されるアイ村を本拠地に、80%がグラン・クリュとプルミエ・クリュ(一級畑)で構成された179haの自社畑から、上質なピノ・ノワールの香りとエレガンスを生かした独自のスタイルを確立している。
問い合わせ先:WINE TO STYLE㈱ TEL.03-5413-8831

This article is a sponsored article by
''.