伝統的な日本の酒造りを守りながらフランスの食文化と風土に寄り添う“ 新しいS A K E ”を―。
フランス・パリ発の「WAKAZE」が標榜するSAKEの未来とは?

「日本酒を世界酒に」をビジョンに掲げる「WAKAZE」は、フランス・パリ近郊に醸造所兼開発拠点「KURA GRAND PARIS」(クラ グラン パリ)」を創設した。

「伝統的な日本酒の技法を重んじながら、食の都パリのトレンド、世界的なガストロノミーの現場から多くのインスピレーションを得て、SAKE造りに取り組んでいます」と最高醸造責任者の今井翔也氏。

画像: 最高醸造責任者の今井翔也氏

最高醸造責任者の今井翔也氏

パリ2ツ星レストランの総料理長ティエリー・マルクス氏とのコラボレーションも。今井氏は「シェフは日本酒の多様性を深く理解しており、さまざまな料理やシーンに寄り添う3種のSAKEが生まれました」と語る。

画像: 「ティエリー・マルクス」とのコラボレーションによる3 種のSAKEで構成されるカプセルコレクションを日本でも発売する予定

「ティエリー・マルクス」とのコラボレーションによる3 種のSAKEで構成されるカプセルコレクションを日本でも発売する予定

WAKAZEが見据えるのは、その土地の食文化やテロワールに合わせた酒造りだ。基本となる『THE CLASSIC』は、南仏産のジャポニカ米を使用。精米歩合90パーセントの低精米で「ブドウの果皮の旨味をワインに表現するように、米の旨味を生かしたボディのある味わいを目指しています」と今井氏。また、白麹を使うことでさわやかな酸味がもたらされ、フレンチとの相性も抜群。アルコール度数13パーセントと低めで、スルスルと飲み続けられるのも魅力だ。今井氏はこう語る。

「この100年余りで精米や酒造りの技術は進化し、吟醸酒に代表されるように米を磨いてきれいな酒質を表現することが主流になりました。食が多様化している今、日本酒がそれに見合う進化をしているのか?だから私たちはパリを選びました」

画像: 『THE CLASSIC』 原材料:米、米麹(すべて山形県産つや姫) 精米歩合:90% アルコール度数:13 度 製造所:㈱小嶋総本店 希望小売価格:3300 円(税込)/ 720ml

『THE CLASSIC』
原材料:米、米麹(すべて山形県産つや姫)
精米歩合:90%
アルコール度数:13 度
製造所:㈱小嶋総本店
希望小売価格:3300 円(税込)/ 720ml

こうして、パリで開発された醸造レシピを日本で醸す日本版のTHE CLASSICは生まれた。『東光』で知られる米沢市の「小嶋総本店」が、山形県産の飯米『つや姫』と地元の水を使って手掛けている。多様な食と調和するTHE CLASSICのDNAが芯になっているが、日本の風土を映し出す繊細さも持ち合わせている。

アメリカでの現地醸造の構想も。今井氏は「風土や食文化に合ったSAKEを、その土地で、その地の原材料で醸す。これを世界に広げ、日本酒でもないワインでもない、新しい選択肢としてのSAKEを発信していきます」と意欲を見せた。

問い合わせ先:㈱WAKAZE contact@wakaze.jp

text by Asako NAKATSUMI

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