暑さマックスの今こそお勧めしたい、フランス、ローヌのワイン。赤は少し冷やして飲むとさわやかになりスパイシーな料理と相性抜群。沢樹舞さんがレシピを教えてくれました。

画像: 夏こそ!ローヌのワインとスパイシー料理<Part2>

沢樹 舞
Mai SAWAKI
12 年間モデルとして国内外で活躍し、現在はワインスペシャリスト&菜園料理家。㈱たべるの代表。ワインに合う家庭料理レシピを提案。ウェブサイト「たべるの」主宰

スパイシーで複雑な味わいが引き立て合う

ひと口に「スパイシー」と言ってもさまざまな味わいがある。

「ドメーヌ・フランソワ・ヴィラールのワインはスパイシーな中にドライな印象があります。ブルーベリーやカシスなどのニュアンスに、複雑なスパイスの香りが重なります」と沢樹さん。

『サン・ジョセフ・ルージュ ポワヴル・エ・ソル』に合わせたのは鶏肉料理。甘味、酸味、辛味のあるソースをかけて焼いた「ピリピリチキン」だ。

画像1: スパイシーで複雑な味わいが引き立て合う

ピリピリチキン

[材料](2人分)
・鶏もも肉…2枚
・万願寺唐辛子…2本
・オリーヴオイル、塩、コショウ…各適量々
[ピリピリソース]
・赤玉ネギ…1 個
・ニンニク…1 片
・青唐辛子…1 本
・ホワイトバルサミコ酢、ウスターソース、オリーヴオイル…各大さじ2
・塩…小さじ1
・ハチミツ…大さじ1
・粉パプリカ…少々
[作り方]
① 肉を適宜カットし、両面に塩、コショウをふって、オリーヴオイルをひいたフライパンに皮目から入れ、両面を焼き付ける。
② ピリピリソースの材料をフードプロセッサーで撹拌する。
③ 耐熱容器に①を並べ、②のソースをかけて万願寺唐辛子をのせ、200℃に予熱したオーブンで15 〜20 分焼く。

「シラーのクールで硬質な印象に、青唐辛子のピリリとしたシャープさと万願寺唐辛子の青っぽい
風味を合わせました」。色、香り、そしてテクスチャーが心地いいハーモニーを生む。

「ドメーヌ・イヴ・キュイユロン」の『プティット・セリーヌ ヴァン・ド・フランス』には発酵調味料を使った料理を合わせた。

「いわば〝発酵つながり〟のマリアージュ。色も味わいも濃い。樽の香りなどが複雑に混ざるワインに、発酵調味料の旨味を重ねました」

画像2: スパイシーで複雑な味わいが引き立て合う

フレッシュエビチリ

[材料](2人分)
・むきエビ…300g
・トマト(ざく切り)…中2 個
・ニンニク、ショウガ(各すりおろし)…各小さじ1
・玉ネギ(みじん切り)…1/2 個 
・豆板醤、花椒、オイスターソース、酒…各小さじ1
・豆豉(粗く刻む)…小さじ1/2
・油、水溶き片栗粉、酒、コショウ…各適量
[作り方]
① フライパンに多めの油をひき、エビをさっと焼いていったん取り出す。
② ニンニク、ショウガ、玉ネギを加え、香りが立ったら豆
板醤と豆豉、花椒も加えて炒める。
③ トマトとオイスターソースを加えて半分になるまで煮詰めたら、①と酒を加えて炒め合わせながらひと煮たちさせ、水溶き片栗粉でとろみを付けてコショウを振る。

甘やかなテイストで、全体的にまろやかでシルキーなワイン。そこに発酵調味料の深い味が加わって、厚みのある余韻を演出する。

「一方で、このワインには酸味もしっかりあります。エビチリにはケチャップを使うのが定番ですが、フレッシュトマトに代えて酸に同調させました」

温度を変えることでワインの持つさまざまな顔が引き出される。夏のローヌ・ワインはぜひ、季節の味と合わせて堪能したい。

「ドメーヌ・フランソワ・ヴィラール」
近年ローヌ地方で評価が上がっている造り手、フランソワ・ヴィラール氏のワイナリー。2019 年からは完全に有機農法に移行し、完熟したブドウで高品質なワインを造る。

『サン・ジョセフ・ルージュ ポワヴル・エ・ソル 2020 年』
品種:シラー100%
希望小売価格:5830 円(税込)

「ドメーヌ・イヴ・キュイユロン」
75haの畑を所有する北ローヌ地方最大のドメーヌ。現在は、1986 年に伯父から引き継いだイヴ・キュイユロン氏が醸造を手掛ける。2016 年に新たな醸造所が完成した。

『サプティット・セリーヌ ヴァン・ド・フランス 2020 年』
品種:プティット・セリ-ヌ100%
希望小売価格:6600 円(税込)

text by Miki NUMATA
photographs by Hiroshi INOMATA

ワインの問い合わせ先:WINE TO STYLE㈱ TEL. 03-5413-8831

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