カリフォルニア、ナパ・ヴァレーにおいて環境に配慮したブドウ栽培の第一人者「マサイアソン・ワインズ」よりオーナーで醸造家のスティーヴ・マサイアソン氏と奥さまのジルさんが来日し、栽培と醸造へのこだわりについて語った。

画像: 左から『シャルドネ リンダ・ヴィスタ・ヴィンヤード ナパ・ヴァレー』『ホワイト・ワイン ナパ・ヴァレー 2021年』『ロゼ カリフォルニア2022年』『カベルネ・ソーヴィニヨン ナパ・ヴァレー 2020年』『カベルネ・ソーヴィニヨン フェニックス・ヴィンヤード ナパ・ヴァレー 2020年』

左から『シャルドネ リンダ・ヴィスタ・ヴィンヤード ナパ・ヴァレー』『ホワイト・ワイン ナパ・ヴァレー 2021年』『ロゼ カリフォルニア2022年』『カベルネ・ソーヴィニヨン ナパ・ヴァレー 2020年』『カベルネ・ソーヴィニヨン フェニックス・ヴィンヤード ナパ・ヴァレー 2020年』

マサイアソンは食事に合わせることを前提とした、低めのアルコール度数で心地いい飲み口のワインを造っている。「ワインからパワーを感じてほしいですが、それはアルコールの高さではなく、酸からくるエネルギーなのです」とマサイアソン氏。

ブドウ栽培に関しては「環境にいい影響を与えることが目標です。有機栽培で造られたブドウはエネルギーに満ちた味わいになります」と語る。化学肥料を使わないだけでなく、環境に与える影響を考えたブドウ栽培、「環境再生型農業」を推進している。

環境再生型農業とは
・土の健康状態を保つ
・節水
・肥料・殺虫剤
・肥料や殺虫剤の使用を最小限に抑える
・カーボンフットプリントを削減
・農業者の健康維持とステップアップ
・川に排水する、地理上の領域を考える(小川、川、湾・三角州、海)

スティーブ・マサイアソン氏と奥さまのジルさん。ジルさんもアーモンドなどの農業に関わる

環境に配慮し、緻密に計算された畑仕事を行っているマサイアソン氏。例えばカバークロップを植える「創生栽培」ではブドウ樹に与えるストレスとのバランスを考えて植える植物を選んだり、区画ごとの樹勢をコントロールする肥料の撒き方、太陽の向きを考えた仕立て方など、さまざまな角度からブドウの生育を見守っている。

この日は和食とともに五つのワインとヴェルモッド(フレーバードワイン)を試飲した。

『シャルドネ リンダ・ヴィスタ・ヴィンヤード ナパ・ヴァレー 2021年』は酸が豊かで後味に塩味を感じる。発酵は天然酵母を用い、1/3はマロラクティック発酵をしている。リンゴのような香りがメインでミネラリティーも。

続いて白ブドウのブレンドがユニークな『ホワイト・ワイン・ナパ・ヴァレー 2021年』。マサイアソン氏が造る白ワインはイタリアのフリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州のワインにインスパイアを受けているそうで、フリウリの土着品種、フリウラーノを使用。ブレンドしているソーヴィニヨン・ブランはワインに酸を、セミヨンはボディを、フリウラーノはスパイスを与えている。

『ロゼ・カリフォルニア 2022年』は直接圧搾法で造られたロゼワイン。「少し青さが残った状態のブドウを収穫し醸造しました」とマサイアソン氏。味わいは軽やかでクリーンな余韻。ほとんど白ワインのような淡いロゼワインでイチゴのニュアンスときれいな酸が残る。幅広い食事に合いそうだ。

マサイアソン氏が「昔ながらのナパのワイン」と紹介してくれたのが『カベルネ・ソーヴィニヨン ナパ・ヴァレー2020年』。カリフォルニア・ワインによくみられる果実味とボリューム感を抑えたエレガントなスタイル。この日のメニューの一つ、すき焼きにぴったりで、やさしい醤油と砂糖の甘辛さとワインのトーンがマッチ。

単一畑の『カベルネ・ソーヴィニヨン フェニックス・ヴィンヤード ナパ・ヴァレー2020年』は堆積岩の一種、頁岩(けつがん)という珍しい土壌の畑「フェニックス」のブドウを使用。ブラックチェリーやカシスといった黒系果実に、少しハーバルな印象もある複雑なワイン。「この畑は個性が強いので、単一畑のワインとしてリリースしています」

アルコールが控えめのやさしい飲み口は和食にもばっちり。この日は渋谷「雷庵」の蕎麦会席と合わせたが、前菜のそば味噌とゴマ豆腐にはシャルドネの柔らかさとふくよかさがよくマッチした

画像: 上品な味付けのすき焼き。やわらかな肉の脂と『カベルネ・ソーヴィニヨン ナパ・ヴァレー2020年』のしっかりしたタンニンが寄り添う

上品な味付けのすき焼き。やわらかな肉の脂と『カベルネ・ソーヴィニヨン ナパ・ヴァレー2020年』のしっかりしたタンニンが寄り添う

最後は『スイート・ヴェルモット No6』が供された。地元産のハーブを漬け込み、地域貢献を目的として造っている。ブラッドオレンジの皮やコリアンダー、白い花など豊かな香りが楽しめる。

自身が実践する農業についてわかりやすく、熱く語ってくれたマサイアソン氏。環境再生型農業により修復された小川の写真なども提示しながら、目に見えて自然環境が改善された様も見ることができた。

ワインの輸入元:WINE TO STYLE㈱

This article is a sponsored article by
''.