
近藤佑哉氏 / Yuya KONDO
「レカングループ」CBO(チーフ・ブランディング・オフィサー)兼ビバレッジディレクター
「トゥールダルジャン 東京」などで研鑽を積み、2019年「銀座レカン」へ。25年より現職。第3回「ボルドー&ボルドー シューペリウール ソムリエコンクール」優勝、第9回「全日本最優秀ソムリエコンクール」第3位

入江 豪氏 / Go IRIE
酒飲み料理研究家、料理動画クリエイター
1993年、埼玉県生まれ。プロ飲兵衛GOとしてSNS総フォロワー数20万人超。簡単で本格的なおつまみレシピが人気。2025年『プロ飲兵衛が考えた一番酒に合うレシピ』(宝島社)発行
instagram:@gonosara
日本を席巻したボジョレー・ヌーヴォーで知られるブドウ品種「ガメイ」。新酒ならではのフレッシュさが愛されているが、実はガメイは料理とのペアリングが多彩で、テロワールを楽しめ、熟成するとさらに花開く……といった知られざる魅力がいっぱい!
今日は「ヌーヴォー」ではない“普通のガメイ”を、「軽旨ガメイが大好き」というソムリエとプロ飲兵衛がとことん飲んで語り合う!
text by Asako NAKATSUMI
photographs by Hisashi OKAMOTO(人物、ワイン)

世界が注目! 「ガメイ」が熱すぎる!
ーー日本ではボジョレー・ヌーヴォーのイメージが強いせいか、ガメイというと「フルーティーで早飲みのワイン」という印象があります。世界におけるガメイの潮流は? ガメイならではの魅力は?
近藤 ピノ・ノワールのオルタナティブ(代替)品種としてとても人気が高まり、ブームになっています。ボジョレー産のガメイは、軽やかさがありながら、土っぽいミネラル感など土地の個性も感じられ、料理と合わせやすいという点も支持される理由でしょう。
また、ピノ・ノワールが有名なニューワールドの一部でも栽培されていて、その土地の個性が表現されたガメイが生まれているのも、興味深いポイントです。
入江 赤ワインの場合、重めのものはどうしても合わせる料理のハードルが高くなりがちですが、ガメイのような軽めのワインは、肉はもちろん魚料理や野菜とも合わせやすい。料理を発信している立場としては、とても登場のタイミングが多いワインです。
ーーテイスティングしてみましょう。まずは王道のボジョレーから。1本目は『ボジョレ・ヴィラージュ シャトー・ド・モンメラ 2023年』(シャトー・ド・モンメラ)です。

近藤 とても鮮やかで明るいルビーレッド。香りは木イチゴやクランベリーといった赤系果実と、ガメイの特徴であるスミレの花、ほんのりとしたスモーキーさがアクセントに。フレッシュな果実味とジューシーな酸味が一体となっていて、さらにアフターに少しアニスのニュアンスも感じられ、心地よく飲みやすいワインです。若いヴィンテージのフレッシュ感が楽しめる1本ですね。
入江 ボジョレーならではのイチゴの香りが感じられるので、イチゴやイチジクとブッラータチーズ、バルサミコ酢を使ったカプレーゼなど、華やかさがありつつ食材をシンプルに味わうような料理と一緒に。ホームパーティーのような華やかな場にぴったりですね。

ーー2本目は、ボジョレー・ヌーヴォーの「帝王」と称された「ジョルジュ・デュブッフ」が手掛ける『フルーリー 2021年』です。

近藤 フルーリーはクリュ・デュ・ボジョレーの一つで、華やかさが特徴の産地。イチゴやクランベリーなど赤い果実の香りが中心です。このワインは熟した果実感、さらにセミドライにしたフルーツトマトや中国系のスパイスも感じられます。タンニンはきめ細やか、エレガントで品格があり、上質なワインの装いがあります。
入江 ヴィンテージが2021年と、少し熟成も感じます。スミレの香りの中にキノコなど土っぽさもあるので、キノコのソテーを合わせたいですね。また、実はガメイは青魚とも非常に相性がいいんです。サンマ、キノコ、ショウガにターメリックを効かせた炊き込みごはんなどがお勧め。サンマのほろ苦い内臓と、このワインが持つ土のニュアンスはしっくりくるペアリングです。


ーー次は『ムーラン・ナ・ヴァン ドメーヌ・ド・ラ・ロシェル 2023年』(メゾン・ジャン・ロロン)です。

近藤 ムーラン・ナ・ヴァンは、クリュ・デュ・ボジョレーの中でも最も格が高いエリア。その雰囲気がしっかりと感じられます。色が濃く、熟れたイチゴ、スミレの花束のような華やかさ。そこにブラックペッパーやミネラル感も加わり、複雑な印象に。酸味が背骨となってしっかりとしたストラクチャーとなり、心地いいタンニンが口の中を引き締めます。飲み応え、力強さを感じますね。
入江 まだ2023年と若いですが、非常にバランスが良い。熟成した姿を見てみたいです。料理と合わせるなら、マッシュルームのサラダと。ワインのミネラル感にマグロのカツレツもいいですね。ガメイに合わせ、しば漬けを刻んで加えたタルタルソースを添えてはいかがでしょうか?
近藤 美味しそう!ピンクがかった色合いもガメイに合いそうですね。

ーー「シャトー・デ・ジャック」の『ムーラン・ア・ヴァン』の2022年と2004年で、ヴィンテージの違い、熟成の可能性を探ります。


近藤 シャトー・デ・ジャックはボジョレーを代表する生産者で『ムーラン・ア・ヴァン』はそのフラッグシップ。2022年は、少し紫がかった色調、完熟したイチゴに、紫と赤の果実がミックスされたようなボイズンベリーの香り。そこにローズマリー、スモークチーズやサラミのニュアンスがアクセントに。力強さと上質なタンニンが骨格を造り、力強くもエレガント。思わずお腹が鳴りそうな、料理が欲しくなるワインです。
対して2004年は、オレンジとブラウンを帯びた色調で、いかにも熟成感がある。果実味は抑制されて、ドライトマト、マジョラムやオレガノといったハーブ、クコの実や高麗人参など薬膳で用いられる生薬のような、複雑で個性的な香りも。味わいはしっかりと溶け込み、上質な酸としなやかなタンニンが見事に融合し、アフターの風味を際立たせています。
ボジョレー・ヌーヴォーの印象が強いせいかガメイは早飲みと思われがちですが、クリュ・デュ・ボジョレーは力強いワインが多く、熟成して真価を発揮する。これは20年以上経っていますが、5年、10年という時間軸であれば、若さと熟成感がミックスされた感じを楽しめますよ。
入江 2022年はスモーキーさ、ブラックペッパーやナツメグといったスパイス感、味わいには少し甘やかなボディもあります。このスモーキーさと甘味、スパイス感に、ウナギの蒲焼きや焼き鳥など、タレをつけて炭火で香ばしく焼いた料理を合わせてみたい。
熟成している2004年は、20年以上経っているのに果実味も感じられ、酸もとてもきれいに残っていて驚きました。ガメイのここまでの熟成は初めてです。紹興酒やシェリーのオロロソを思わせる風味と深みがあるので、中華なら油淋鶏(ユーリンチー)、スペイン料理ならエビをたっぷり使ったパエリアと。

ーー次は、入江さん推薦のガメイ。『レニエ・レ・ヴェルジェ 2022年』(ドメーヌ・ド・ヴェルニュス)です。

入江 雑誌の特集で、ワインショップの店長がお勧めする「今飲むべきガメイ」という記事を見かけ、飲んでみたらすごく美味しかったんです。お寿司屋さんでマグロと一緒に味わいました。ワインが持つ鉄分や酸味のバランスがマグロの風味と素晴らしいマリアージュを見せてくれました。
近藤 コンポートにしたイチゴやサワーチェリー、スミレの花に、ほんのりとしたイチジクの香りがアクセントに。クローヴやヴァニラもかすかに感じられます。充実感のある果実味とエレガントな酸味がコントラストを造り、立体的で多面的な魅力がある。とて洗練されたモダンタイプのガメイですね。何より特徴的なのは、鉄分を感じさせるミネラル。これが、マグロや寿司に使われている赤酢と非常に相性がいいと思います。

ーー続いて『ブルイィ ピエルー 2023年』(ピエール・マリー・シェルメット)です。

近藤 イチゴやボイズンベリー、さらにカシスのような印象も。ヴァニラやクローヴに少し八角のようなスパイスも感じられます。味わいは、ブルイィならではのジューシーで肉厚な果実味、かみ締めたくなるようなタンニンと、飲み応えたっぷり。ブルイィはクリュ・デュ・ボジョレーの中で最も南に位置しており、これより北にあるフルーリーやムーラン・ナ・ヴァンとは異なるスタイルで、南北の違いが感じることができますね。
入江 ジャミーな印象を受けるほどのボリューム感があります。南仏のグルナッシュのような雰囲気もあるので、しっかりと太陽を浴びた野菜を使ったラタトゥイユや、バーニャカウダなどアンチョビを使ったソースで味わう野菜料理も合うと思います。

ーー次はボジョレー以外の、新世界で造られたガメイを。まずはカナダの造り手、バチェルダー・ワインズの『レ・ヴィラージュ ガメイ・ノワール 2020年』です。

近藤 産地のオンタリオ州ナイアガラ半島はカナダを代表するワイン産地で、ピノ・ノワールやシャルドネとブルゴーニュの品種が多く栽培されています。地球温暖化でブルゴーニュの気温が上がっている近年、注目を集めている産地ですね。一部ガメイも植えられており、世界的に人気が高まってきています。このワインは、赤い果実、スミレの花や紅茶のアロマが感じられ、エレガントな酸によって繊細で緻密なスタイルを表現しています。
入江 冷涼産地を感じさせるフレッシュな果実感はあるのですが、いわゆるイチゴの香りはほとんど感じられない。ピノ・ノワールに近い雰囲気のガメイで、個人的にはすごく好みです。レストランの料理とも合いそうですが、簡単なおつまみならいぶりがっこのクリームチーズと。クリームチーズがワインとスモーキーないぶりがっこのつなぎ役になり、ちょっとおしゃれなペアリングになります。

ーー『マウント・エドワード ガメイ 2023年』は、ニュージーランドのセントラル・オタゴのガメイです。

近藤 造り手の「マウント・エドワード」はセントラル・オタゴのパイオニアで、ピノ・ノワールで知られています。南極に近い冷涼産地ですが、強い日差しが降り注ぐため、果実味も酸味もジューシー。色は濃い目のルビーレッド、イチゴやクランベリーの赤い果実がぎゅっと詰まっていて、ナチュラルワイン的なスモーキーさも。タンニンはつるんとした舌触りで、しなやかでありながら飲み応えがある。ちょっとボジョレーのブルイィに近い印象があります。
入江 確かに、ブルゴーニュを思わせるエレガントさをまといつつ、ジューシーでボディがある。これは肉料理に合わせたいですね。ラム肉や、家庭でなら赤身と脂身の両方楽しめる豚肩ロースがお勧めです。ソテーし、ブルーチーズと角切りにしたリンゴを入れて軽く加熱したソースで。めちゃくちゃ美味しいです。

ーー最後は『ガメイ・ノワール エル・ドラード 2023年』(アルノー・ロバーツ)。カリフォルニアのガメイです。

近藤 カリフォルニア・ワインというとフルボディのイメージが強いと思いますが、この造り手はいわゆるニューカリフォルニアスタイルと言われる「軽旨系」。ナチュラルな造り方でエレガントなワインを造ろうという流派で、このガメイもまさにそうした味わいです。明るいルビーレッド、熟れたイチゴにクランベリー、スイートトマト、スミレのブーケ、マジョラムやセージなどのハーブに、ダージリンのような香りも。味わいは非常にエレガントで繊細、しなやかなワインですね。
入江 本当にナチュラルワインを思わせるスタイルです。ガメイの表現に梅干しが使われることもあるので、刻んだ梅干しをポン酢とオリーヴオイルに加えたドレッシングをかけた大根サラダみたいな、気軽な居酒屋料理とゆっくりしみじみ味わいたいですね。

ーーガメイ全10アイテム、いかがでしたか?
入江 こんな感じでガメイだけに集中してテイスティングすると、あらためてさまざまなスタイルのガメイがあるんだなと、驚きと発見がありました。その分、料理とのペアリングの可能性も幅広く、ワクワクしました。
一言でいうと、どれも美味しい! 僕がガメイ大好きということもありますが(笑)。ワインを選ぶ時、白でなくて赤でもなく、というとロゼやオレンジが選択肢になると思いますが、「軽旨赤」があってもいい。そんなシーンでガメイは大活躍してくれると思います。
近藤 本当に千差万別で、クリュ・デュ・ボジョレーのような伝統産地であっても、場所が変わればキャラクターが変わるとあらためて実感しました。クラシカルなものからモダンまで、スタイルもさまざま。
一方でニューワールドは、産地の個性と、造りのスタイルと、両面からガメイというブドウをさまざまに表現しようというチャレンジスピリッツが伝わってきます。
いずれにしても「軽旨」という魅力は一貫してあり、ミネラルを感じるワインも多く、料理と合わせたくなる。ほどよくやさしく、飲み応えのあるワインは、実はレストランシーンでも提案しやすいです。家飲みでも、しば漬けタルタルソースなど、入江さんが提案するちょっとひと手間&ひと工夫を加えたらとても豊かな晩酌になると思いますよ。
入江 僕がSNSで提案している料理、ガメイに合うメニューがたくさんありますよ。
近藤 いいですね! 疲れている時、風呂上がりにガメイで1杯。なんだかエモいですよね。(笑)




近藤氏&入江氏 お勧めガメイ・ワイン10本!

1.
ボジョレ・ヴィラージュ シャトー・ド・モンメラ 2023年
Beaujolais Villages Château de Montmelas
フランス/ボジョレー地方

木イチゴやクランベリーなどの赤系果実、スミレの花の香りに、ほんのりとしたスモーキーさがアクセントに。味わいはフレッシュな果実味とジューシーな酸味、アフターに少しスパイスのニュアンスも。イチゴやイチジクとブッラータチーズのカプレーゼにバルサミコ酢をまわしかけて。
生産者「シャトー・ド・モンメラ」
1865年創業の老舗ブランド「モメサン」が提携する、ボジョレー・ヴィラージュ地区で唯一ワインを製造しているシャトー。10世紀に築かれた城はフランスの歴史的記念物に登録されている。
オープン価格(税込参考3300円)
問い合わせ先:オエノングループ 合同酒精㈱ TEL.047-705-7790
2.
ジョルジュ デュブッフ フルーリー 2021年
Georges Duboeuf Fleurie
フランス/ボジョレー地方

少し熟したイチゴやクランベリーに、セミドライにしたフルーツトマトや中国系のスパイスも。エレガントで、ストラクチャーが感じられる。土のようなニュアンスもあり、キノコのソテー、ほろ苦い肝を楽しむサンマなど青魚とも相性がいい。
生産者「ジョルジュ・デュブッフ」
創業者のジョルジュ・デュブッフ氏は、ボジョレー・ヌーヴォーを世界に広めたことでワイン業界に大きな革命をもたらし、「ボジョレーの帝王」と呼ばれた。スタンダードクラスからクリュ・デュ・ボジョレーまで幅広く手掛ける。
価格:3267円(税込)
問い合わせ先:サントリー㈱ TEL.0120-139-380
3.
ムーラン・ナ・ヴァン ドメーヌ・ド・ラ・ロシェル 2023年
Moulin-à-Vent Domaine de la Rochelle
フランス/ボジョレー地方

熟したイチゴ、スミレのブーケのような華やかな香りに、ブラックペッパーやミネラル感も加わり、複雑。しっかりとしたストラクチャーがあり、力強さを感じる。ワインのミネラル感に、しば漬けを加えたタルタルでいただくマグロのカツレツと。
生産者「メゾン・ジャン・ロロン」
1711年創業、ボジョレーで最も歴史ある家族経営のワイナリーの一つで、9つの地区にワイナリーを構える。ボジョレー地区で亜硫酸削減を先駆け、2009年以降は赤ワインの95%で亜硫酸無添加を実現。
価格:4950円(税込)
問い合わせ先:三国ワイン㈱ TEL.03-5542-3939
4.
ムーラン・ア・ヴァン シャトー・デ・ジャック 2022年
Moulin à Vent Château des Jacques
フランス/ボジョレー地方

完熟したイチゴに、紫と赤の果実がミックスされたポイズンベリーの香り。ローズマリー、スモークチーズやサラミのニュアンスがアクセントに。酸味と上質なタンニンが骨格を造り、力強くもエレガント。ウナギの蒲焼きや焼き鳥など、タレをつけて炭火で香ばしく焼いた料理と。
生産者:シャトー・デ・ジャック
1924年創業。クリュ・デュ・ボジョレーのムーラン・ア・ヴァンで名声を誇ってきたワイナリーの一つ。現在はさらにモルゴン、フルーリーなど総面積約70haの自社畑を所有する。2016年「ルイ・ジャド」の傘下に。
価格:5500円(税込)
問い合わせ先:日本リカー㈱ TEL.03-5643-9770
5.
ムーラン・ア・ヴァン シャトー・デ・ジャック 2004年
Moulin à Vent Château des Jacques
フランス/ボジョレー地方

ドライトマト、マジョラムやオレガノ、クコの実や高麗人参など個性的な香りも。味わいはしっかりと溶け込み、上質な酸としなやかなタンニンが見事に融合し、風味を際立たせている。ウナギの蒲焼きや焼き鳥など、タレを炭火で香ばしく焼いた料理と。
生産者/シャトー・デ・ジャック
非売品
問い合わせ先:日本リカー㈱ TEL.03-5643-9770
6.
レニエ・レ・ヴェルジェ 2022年
RÉGNIÉ LES VERGERS
フランス/ボジョレー地方

イチゴやサワーチェリーのコンポート、スミレ、ほんのりとしたイチジクがアクセントに。かすかにクローヴやヴァニラの香り。充実感のある果実味とエレガントな酸味がコントラスを作る。鉄分を感じるミネラルが、マグロや赤酢を使った寿司と好相性。
生産者「ドメーヌ・ド・ヴェルニュス」
2019年に誕生したドメーヌ。当主のフレデリック・ジェムトン氏は保険業界で30年働いた後、大好きなワインを造ることを決意。産地や区画が持つ個々のキャラクターを尊重し、テロワールの違いを楽しめるワインを手掛ける。
価格:7150円(税込)
問い合わせ先:㈱フィネス TEL.03-5777-1468
7.
ブルイィピエルー 2023年
Brouilly Pierreux
フランス/ボジョレー地方

イチゴやボイズンベリー、カシス、ヴァニラやクローヴに少し八角のようなスパイスも。味わいはジューシーで肉厚な果実味、かみしめたくなるようなタンニンと、飲み応えたっぷり。ラタトゥイユ、バーニャカウダなど野菜をたっぷり楽しむ料理と。
生産者「ピエール・マリー・シェルメット」
17世紀からボジョレー地方に続く家族経営のドメーヌ。フランスの権威あるワイン評価誌『ル・クラスマン2007年度版』でボージョレの造り手として初めての二ツ星を、当主のピエール・マリー・シェルメット氏が獲得した。
価格:4510円(税込)
問い合わせ先:㈱モトックス TEL.0120-344101
8.
レ・ヴィラージュ ガメイ・ノワール 2020年
"Les Villages" Gamay Noir
カナダ/ナイアガラ半島

フレッシュな赤い果実、スミレの花や紅茶のアロマが広がり、エレガントな酸が繊細で緻密なスタイルに。レストランで楽しむならコック・オー・ヴァン(鶏肉の赤ワイン煮)、手ごろなおつまみなら炒り銀杏やいぶりがっこクリームチーズと。
生産者「バチェルダー・ワインズ」
カナダで最も才能のあるワインメーカーと称されるトーマス・バチェルダー氏。オンタリオ州の冷涼な気候の中、シャルドネとピノ・ノワールを栽培。アメリカ・オレゴン州やフランス・ブルゴーニュ地方でもワインを手掛けている。
価格:5390円(税込)
問い合わせ先:Heavenly Vines㈱ TEL.03-5773-5033
9.
マウント・エドワード ガメイ 2023年
Mount Edward Gamay
ニュージーランド/サウス・アイランド

イチゴやクランベリーの赤い果実の少しジャミーな印象。ナチュラルワイン的なスモーキーさも。タンニンは滑らかで、しなやかで飲み応えがある。ラム肉や豚肩ロースのソテーと。ブルーチーズと角切りにしたリンゴを合わせて加熱したソースで。
生産者「マウント・エドワード」
ニュージーランド最南端のワイン産地、セントラル・オタゴにおけるパイオニア的存在のブティックワイナリー。現在は自社畑や醸造所で有機認定を取得するなど、ナチュラルなワイン造りに挑戦。酸化防止剤無添加で造るガメイは人気を博している。
価格:6380円(税込)
問い合わせ先:㈱モトックス TEL.0120-344101
10.
ガメイ・ノワール エル・ドラード 2023年
Gamay Noir El Dorado
アメリカ/カリフォルニア

熟れたイチゴにクランベリー、スイートトマト、スミレのブーケ、マジョラムやセージなどハーブに、サラミ、ダージリンのような香りも。味わいはとてもエレガントで繊細。大根サラダに刻んだ梅干し、ポン酢、オリーヴオイルで作ったドレッシングをかけて。
生産者「アルノー・ロバーツ」
ダンカン・アルノー・マイヤーズ氏とネイサン・リー・ロバーツ氏のお幼なじみによるコラボワイナリーで、2002 年に創業。多様性の時代を迎えたカリフォルニア・ワインにおいて「ニュー・カリフォルニア」スタイルの草分け的存在として知られる。
価格:6380円(税込)
問い合わせ先:WINE TO STYLE㈱ TEL.03-5413-8831



