ヤッホーブルーイングの「ゆっくりビアグラス」の真価
ヤッホーブルーイングは、自社のビジネスをビール製造ではなく「ビールを中心としたエンターテイメント事業」としている。だからこそ、この「ゆっくりビアグラス」が誕生したに違いない。
砂時計を模した独特のフォルムをまとい、よなよなエールの缶(350ml)がちょうど1本入る。注ぐ際、まず感心したのが上下をつなぐくびれ部分(砂時計のオリフィス、またはノズルに当たる部分)から、きれいな泡が立ち昇る。その様は、まるでシャンパングラスのよう。
ベルギーの『デュベル』(モルトガット醸造所)のグラスに前例はあるけれど、日本のブルワリーにおいて注がれるビールの立ち居振る舞いを愛でることを考慮したグラスは、おそら...