ナパ・ヴァレーの顔「ロバート・モンダヴィ・ワイナリー」がブランド再構築に乗り出した。「ソウル・オブ・ナパ・キャンペーン」と題して創業者ロバート・モンダヴィ氏のフロンティア・スピリッツ(開拓者精神)を見つめ直し世界の愛好家に未来への希望の火を灯す。ブランディングにとどまらずグローバルなコミュニティーを意識したプロジェクトである。

アメリカに夢と希望をもたらした

「ロバート・モンダヴィ・ワイナリー」は、アメリカ人にとって単なるワインのブランドではない。アメリカ人に夢と希望を与える、アイコニックな存在であり続けてきた。その存在感と意義深さは大きく、ロック音楽家のブルース・スプリングスティーンやNBAスターのマイケル・ジョーダンが、アメリカに勇気と希望を与えたのと同じくらいのインパクトがある。

ロバート・モンダヴィ氏は新たな時代を切り開こうとする強烈な意思を秘めていた。ナパ・ヴァレーが素朴な農村だった1960年代、世界に伍する高級ワインを造ろうという志が高く、時代を先取りする挑戦心に突き動かされてきた。

そして、フランスの先達から学んだ歴史、知見や伝統的な技術を、ナパ・ヴァレーはもちろん、カリフォルニア全土に広げていく。それがカリフォルニア・ワインの土台を形成し、ジャンプボードの役割も果たした。モンダヴィ氏が開拓したから、パリスの審判は歴史的なイベントとなり、70年代以降のワインの世界地図を描き換えたのだ。情報を惜しみなくシェアする寛容さは、後に続く生産者や栽培農家に、くじけない精神と夢を追う原動力を与えた。

カリフォルニア・ワインの原点にある純粋な志と不屈の精神

画像: カリフォルニア・ワインの原点にある純粋な志と不屈の精神

世界が混沌とする状況の中で、カリフォルニア・ワインの原点にある、そうした純粋な志と不屈の精神を見つめ直すのが今回のリブランディングの根底にある。それは必然的にモンダヴィ氏が開拓してきたテロワール史とリンクする。ナパ・ヴァレーの心臓部にある「ト・カロン・ヴィンヤード」。オークヴィルに位置するこの畑は、ナパ・ヴァレーのグラウンド・ゼロだ。天国の門のようなアーチをくぐり、マヤカマス山脈のふもとに広がる畑に立った瞬間、誰もがナパ・ヴァレーに魅了される。
今回のブランド再構築では、ナパ・ヴァレーで造られるロバート・モンダヴィ・ワイナリーのパッケージがリフレッシュされた。ワイナリーのアーチとその奥の畑を、これまで以上に明快に、なおかつシンプルに、消費者にアピールしている。

「コンステレーション・ブランズ社」アジア太平洋・カナダ・セールス・バイスプレジデントのスチュワート・クラブ氏は「人々が夢に向かうよう励まし、最高品質のワインを生み出すというモンダヴィ氏のレガシーを、私たちは揺るぎない信念で受け継ぎ、卓越したワイナリーの地位をより確固たるものにする」と、今回の狙いを語っている。

シンプルでモダンなパッケージング

画像: シンプルでモダンなパッケージング

『ト・カロン・ヴィンヤード カベルネ・ソーヴィニヨン リザーブ 2018年』はシックな黒地をバックに、世界に冠たる〝グラン・クリュ〞の威厳と歴史を表現している。濃紺をバックに浮かび上がらせた『オークヴィル カベルネ・ソーヴィニヨン 2018年』は、ボルドー・ポイヤックに負けないオークヴィルの恵まれたテロワールを表現している。『ナパ・ヴァレー カベルネ・ソーヴィニヨン 2019年』は、スタッグス・リープやラザフォードなど名だたるアペレーションの特徴をブレンドしてナパ・ヴァレーの地域性を映し出すコンセプトを、白地をバックに純粋に描き出している。
今回のリブランディングにあたっては、日本、中国、オーストラリア、ニュージーランドを含むアジア太平洋地域の主要な取引先が、試飲会に臨んで、モンダヴィ氏の世界観や精神について理解を深めた。

テーブルワインから高級ワインへ転換点となった1966年の創業

画像: 醸造責任者 ジャンヴィエーヴ・ジャンセンズさん

醸造責任者 ジャンヴィエーヴ・ジャンセンズさん

モンダヴィ氏は66年にト・カロン・ヴィンヤードをワイナリーのホームとして選んだ時「歴史、理想的な土壌、日照、降雨に恵まれている。私の目には、このブドウ畑は宝物だ」と語ったという有名な逸話がある。コンステを務めるマーク・デ・ヴィアMWも、ナパに来てすぐにこの産地と恋に落
ちた。

「60年代に20しかなかったナパ・ヴァレーのワイナリーは、当時テーブルワインを生産していた。ロバートが独特なタワーを築いたのは、高級ワイン産地への歴史的な転換点だった」と語った。その過程で最大の役割りを果たしたのが、ト・カロン・ヴィンヤードだったのは言うまでもない。オークヴィルの段丘に位置し、水はけがよく、熟度も高かった。『リザーブ』は最高の区画をブレンドしている。1868年に最初にブドウ樹を植えた時から、世界で最良の畑の一つと認識されていたのだ。2018年は理想的な気候の下で傑作が生まれた。デ・ヴィアMWは「マヤカマス山脈から流れてきた小川が形成する沖積扇状地のため水はけがいい。サン・パブロ湾から吹く海風が、ブドウに酸と自然なバランスをもたらす。強い酸があり、ブラックベリー系のアロマを持つ。北のラザフォードベンチはよりセイバリーになる。ト・カロンは誰もが所有したいと願う、優れた畑だ」と解説する。

今回の刷新されたパッケージングは、そうした長い歴史をシンプルに凝縮したものだ。大きな石や岩が山から崩れ落ちてきて、川で磨かれる過程で丸みを帯びて洗練される。そんなイメージが浮かぶ。長年、モンダヴィのワインを愛好してきた消費者にも、そのコンセプトはダイレクトに届くだろう。
「私たちはエレガントで複雑味があるファインワイン、ナパ・ヴァレーを代表し、その素晴らしさが世界に認められるようなワイン造りに努めてきました」と醸造責任者 ジャンヴィエーヴ・ジャンセンズさんは語る。

その決意がワインを通じて、ライフスタイルにも広がっているのが、モンダヴィ氏の独自性であり、それを受け継ぐ人々も前進し続けている。そうしたことを再確認したのも、今回のリブランディングなのである

画像: テーブルワインから高級ワインへ転換点となった1966年の創業

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text by Akihiko YAMAMOTO

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