シャブリワイン委員会は1月14日、ブルゴーニュワインに詳しいMWのジャスパー・モリス氏
を審査員長に迎え、BIVBシャブリ事務所で「第37回シャブリワイン コンクール」を開催した。対象ボトルはプティ・シャブリ、シャブリ、プルミエ・クリュが2021年産、グラン・クリュが2020年産。計259本を71名のワインエキスパートが試飲し、優秀ボトル24本を選んだ。

画像: ブルゴーニュ出身でシャブリワインに造詣の深い「アラン・デュカス・グループ」のソムリエ、ジェラール・マルジョン氏も審査員としてシャブリ・グラン・クリュの試飲を担当した

ブルゴーニュ出身でシャブリワインに造詣の深い「アラン・デュカス・グループ」のソムリエ、ジェラール・マルジョン氏も審査員としてシャブリ・グラン・クリュの試飲を担当した

プティ・シャブリ2021

■金メダル■
「ドメーヌ・アレクサンドル」(Domaine ALEXANDRE)

■銀メダル■
「メゾン・シモネ・フェーヴル」(Maison SIMONNET-FEBVRE)
「ギヨーム・ヴリニョ」(GuillaumeVRIGNAUD)

■銅メダル■
「ドメーヌ・ドミニック・グリュイエ」(Domaine Dominique GRUHIER,Sur les Clos)

シャブリ 2021

■金メダル■
「ドメーヌ・ジャン・フランソワ&ピエール・ルイ・ベルサン」(Domaine Jean-François et Pierre-Louis BERSAN)
「ドメーヌ・クルトー・ミシュレ」(Domaine COURTAULT MICHELET)
「ドメーヌ・ド・ラ・モット」(Domaine de La MOTTE)

■銀メダル■
「ドメーヌ・ウダン」(Domaine OUDIN)
「ドメーヌ・セルヴァン」(Domaine SERVIN)

■銅メダル■
「ドメーヌ・アントワーヌ&ロラン・ロバン」(Domaine Antoine et Laurent ROBIN)
「ドメーヌ・ヴァントゥーラ」(Domaine VENTOURA)

シャブリ・プルミエ・クリュ2021 左岸

■金メダル■
「ドメーヌ・ジャンポール・&ブノワ・ドロワン/ヴァイヨン」(Domaine Jean-Paul et Benoît DROIN/Vaillons)
「ドメーヌ・スペ/ヴァイヨン」(Domaine SOUPÉ/Vaillon)

■銀メダル■
「ドメーヌ・ジャンポール・&ブノワ・ドロワン/ヴォグロ」(Domaine Jean-Paul et Benoît DROIN/Vosgros)
「ドメーヌ・アラン・ジョフロワ/ボロワ」(Domaine Alain GEOFFROY/Beauroy)

■銅メダル■
「ドメーヌ・デ・マランド/モンマン」(Domaine des MALANDES/Montmains)

画像: 審査委員長を務めたMWのジャスパー・モリス氏(左)と、コンクールを主催したジャン・ポール・ドルアン氏

審査委員長を務めたMWのジャスパー・モリス氏(左)と、コンクールを主催したジャン・ポール・ドルアン氏

シャブリ・プルミエ・クリュ2021 右岸

■金メダル■
「ドメーヌ・ジャンポール・エ・ブノワ・ドロワン/モンドミリュ」(Domaine Jean-Paul et Benoît DROIN/Mont de Milieu)
「ドメーヌ・デ・マランド/フルショーム」(Domaine des MALANDES/Fourchaume)

■銅メダル■
「ドメーヌ・ゴトロン・アラン&シリル/オンムモール」(Domaine GAUTHERONA lain et Cyril/L’Homme Mort)

シャブリ・グラン・クリュ2022

■金メダル■
「ドメーヌ・ジャンポール・エ・ブノワ・ドロワン/オマージュ・ア・ルイ」(Domaine Jean-Paul et Benoît DROIN/Hommage à Louis)
「ドメーヌ・セルヴァン/ブグロ」(Domaine SERVIN/Bougros)

■銀メダル■
「ドメーヌ・ジャンポール・エ・ブノワ・ドロワン/ヴァリュミュール」(Domaine Jean-Paul et Benoît DROIN/Valmur)

■銅メダル■
「クロチルド・ダヴェーヌ/ブランショ」(Clotilde DAVENNE/Blanchot)
「ドメーヌ・ジャンポール・エ・ブノワ・ドロワン/ヴォデジール」(Domaine Jean-Paul et Benoît DROIN/Vaudésir)

2020年、シャブリ地区におけるブドウの特徴

2020年産は異常に早い8月の収穫開始となったが、シャブリのワインの特徴である美しいバランスと新鮮さが際立つクラシックなヴィンテージとなった。

画像: 2020年、シャブリ地区におけるブドウの特徴

コロナ禍でフランス中が外出禁止の中、ブドウ樹が非常に早く芽吹いたためシャブリの栽培家は夜中に起きて春の霜と戦った。3月末から4月初めにかけて気温が低く、さらに5月11日と12日に再び零下となり被害が出た。

春の霜の影響を受けたいくつかの区画で少し不結実や結実不良が見られたものの、開花は約10日間続き、ブドウはきれいに結実。その後、暑くて乾燥した夏がやってきたため、水不足で時に成熟が遅れ、実が十分に膨らまなかったので収穫量も減少した。

8月24日に最初の収穫が始まり、翌週にはほぼ全員が収穫を開始。適切な収穫日を選ぶのが難しかったが、好天が続いたので希望通りのペースで収穫日を決めることができたという。リンゴ酸は少ないが、シャブリワインの魅力であるバランスと新鮮さを保つのに十分な酒石酸を確保することができた。

2021年、シャブリ地区におけるブドウの特徴

一方、2021年のヴィンテージは、4月の霜に始まり、過酷な気象の変化が相次ぎ、栽培家は常にそれに対応し、気を配らなければならなかった。

画像: 2021年、シャブリ地区におけるブドウの特徴

7月と8月初旬の悪天候でさまざまな病気が発生したが、栽培家の努力と8月の乾燥した天候のおかげで最悪の事態は食い止めることができた。ワインはシャブリ特有の新鮮な柑橘類のノートがあり、糖と酸のバランスはブルゴーニュワインの愛好家が好む典型的なものとなった。

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