7月25日に「カリフォルニアワイン・スプリングプロモーション2023」の授賞式が行われた。このプロモーションは4月1日~5月31日の期間中、飲料店、小売店を対象にカリフォルニア・ワインの販促活動を通じ、その魅力を多くの人に伝えた店舗を表彰するというもの。今年のテーマ産地はウェスト・ソノマ・コースト。ソノマ・カウンティの最西部に位置し、ピノ・ノワールとシャルドネを中心に約50のブドウ畑があり近年注目が集まっている新設のAVAだ。受賞店は次の通り。
最優秀店(計 6 店舗)
オンラインショップ
・しあわせワイン倶楽部(東京都)
・葡萄畑ココス(⼤阪府)
⼩売店
・Ile de colline(東京都)
・ワインストアワッシーズ(⼤阪府)
料飲店
・あじる亭 Annesso(東京都)
・olivino(東京都)
ベストニューカマー賞
ワインショップドラジェ(埼⽟県)
ワインショップうめや(東京都)
Griddle me Local(兵庫県)
Panyo 北新地(⼤阪府)
来年のテーマ産地はパソ・ロブレス
授賞式では、来年のテーマ産地も発表。来年はAVAパソ・ロブレス。サンフランシスコから南に3時間、風光明媚なワイン産地だ。1700年代にスペインの宣教師によりブドウが伝えられ、現在は200軒以上のワイナリーが軒を連ねる。
1980年代まではジンファンデルが有名だったが、現在ではシラーなどローヌ系の品種が多く栽培され、フランスのシャトーヌフ・ド・パプスタイルのGSM(グルナッシュ、シラー、ムールヴェードル)ブレンドの生産が盛んだという。
この日は、メキシコ料理とパソ・ロブレスのワインの相性について、ソムリエの石田博氏による解説もあった。メキシコ料理の代表格タコスには「ロゼが一押し。このロゼは力強いので、食感がしっかりしているトリッパなどのモツがいいと思いました。ワインのトロピカルなニュアンスに合わせてマンゴーのサルサを添えています」
そのほか、グルナッシュブランには手長エビをテキーラでフランベした料理には、ワインに後味に感じる渋味と苦味がよくマッチした。また、カカオを使ったソースをかけたステーキ「モレ・ネグロ」は凝縮感のあるシラーと抜群の相性を見せた。