フランス国内販売シェアトップの「シャンパーニュ・ニコラ・フィアット」は、世界市場でもLVMHグループに次ぐ第2位のシェアを誇る最も知名度の高いブランドだ。環境保護意識の高まりを受け、近年はオーガニック・シャンパーニュに注力している。このほど、パリ7区のレストラン「ダビッド・トゥタン」で、100パーセントオーガニックのブドウを使用したシャンパーニュ『オーガニック・エクストラ・ブリュット』の発表会を開催した。

長期熟成がもたらす、フレッシュで深みのある味わい

画像: シャンパーニュにおけるオーガニック農法の取り組み事業者は645。認証済み及び転換中のブドウ畑の面積はシャンパーニュのブドウ畑全体の8パーセントに当たる2700ヘクタール(2023年現在、ニコラ・フィアットの資料より)

シャンパーニュにおけるオーガニック農法の取り組み事業者は645。認証済み及び転換中のブドウ畑の面積はシャンパーニュのブドウ畑全体の8パーセントに当たる2700ヘクタール(2023年現在、ニコラ・フィアットの資料より)

ニコラ・フィアットが所有するオーガニックのブドウ畑は、主にモンターニュ・ド・ランス、コート・デ・バール、マルヌ渓谷の3地域にあるが、今回リリースされたオーガニック・エクストラ・ブリュットはコート・デ・バールのオーガニック栽培家のブドウを主に使用。ブレンド割合はピノ・ノワール95パーセント、シャルドネ5パーセントで、ベースは2017年産。残糖は4.4g/リットル。

最初から心地いい香りが感じられる魅力的な味わいで、口に含むと黄色い果実とトーストしたパンのニュアンスが広がる。均一で滑らかな酸味があり、後味も長く、新鮮で大変魅力的なシャンパーニュだ。

画像: ニコラ・フィアットのシェフ・ド・カーヴ、ギヨーム・ラフィアン氏

ニコラ・フィアットのシェフ・ド・カーヴ、ギヨーム・ラフィアン氏

画像: ニコラ・フィアット社長でTEVC(テロワール&ヴィニュロン・ド・シャンパーニュ)協同組合代表でもあるクリストフ・ジュアレ氏
ニコラ・フィアット社長でTEVC(テロワール&ヴィニュロン・ド・シャンパーニュ)協同組合代表でもあるクリストフ・ジュアレ氏

年間30万本のオーガニック・シャンパーニュの生産

ニコラ・フィアットが一部の組合員からオーガニックブドウの受け入れを開始したのは15年前。以来、生産量は増加の一途をたどり、2023年には生産面積が50ヘクタールに到達した。これは年間30万本のオーガニック・シャンパーニュの生産を可能にする量であり、ニコラ・フィアット全体の生産量1000万本と比べるとわずかではあるが、将来性の高い有望分野へ向けた確実な歩みだ。

ニコラ・フィアット社長でTEVC(テロワール&ヴィニュロン・ド・シャンパーニュ)協同組合代表でもあるクリストフ・ジュアレ氏も、「シャンパーニュ地方におけるオーガニック農業への転換は確実に進んでおり、ニコラ・フィアットも2024年にさらに20ヘクタールの増加を見込んでいる」と語る。

多岐にわたる支援策でオーガニック栽培への移行を促進

TEVCは、オーガニック栽培への移行支援を目的とした画期的なCSRプログラム「シャンパーニュ・アカデミー」を立ち上げ地域のオーガニック栽培推進に取り組んでいる。専門家チームによる手厚いサポートが特徴で、認証取得や転換中の生産者に対して法的・技術的なアドバイスを提供している。

また、認証済みブドウの買い取り価格だけでなく、転換期間中のブドウ買い取りに対しても財政支援を行い、オーガニック栽培への移行を後押ししている。

画像: 多岐にわたる支援策でオーガニック栽培への移行を促進

「ダビッド・トゥタン」のオーナーシェフ、ダビッド・トゥタン氏は「アルページュ」や「アガペ・シュプスタンス」などの有名店で腕を振るった今注目のシェフ。多様な料理を融合させ、特に野菜を重視した情熱と創造力あふれる洗練された料理で話題を呼んでいる。当日も、ニコラ・フィアットのシャンパーニュに合わせた興味深い料理が次々に提供された。

画像1: 「シャンパーニュ・ニコラ・フィアット」オーガニック市場の拡大に対応して栽培面積を増加
画像2: 「シャンパーニュ・ニコラ・フィアット」オーガニック市場の拡大に対応して栽培面積を増加
画像3: 「シャンパーニュ・ニコラ・フィアット」オーガニック市場の拡大に対応して栽培面積を増加
画像4: 「シャンパーニュ・ニコラ・フィアット」オーガニック市場の拡大に対応して栽培面積を増加

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