IWAの個性とLe Plaisir de Toyamaへの世界からの称賛
『IWA』の最大の特徴は、その類稀なユニークさです。日本酒ではあまり行われない「アサンブラージュ(ブレンド)」によって造られるため、リリースごとに味が同じではないとのこと。まさにシャンパーニュ造りの手法の応用です。リシャールの鋭い感性がすべてを決めます。
第1回リリースのIWAには、以下のような特徴が感じられました。
まずはフレッシュ&フルーティーな白ワインのようなアロマティックさです。白い花やオレンジ、キンカン、ピンクグレープフルーツのような柑橘類の香りがまず現れ、次いでアプリコットやプラム、そして僅かならがアーモンドのような香りもあります。きりりとした酸、ほのかなハチミツを連想させる一体感のある甘味。 多彩なフレーバー、そして厚めのボディ。複雑ながら、ハーモニーのある風味に満ちていることで、飲み進んでいっても飽きがきません。
シャンパーニュ同様、前菜からデザートまでカバーできる多様性を持っています。マリアージュはこれらの特徴を踏まえながら、探っていきます。詳しくは、インスタグラム「@le_plaisir_de_toyama」の連載をお楽しみに。
インスタグラムのスタートと同時に、日本中そして世界中の自分のネットワークにそのことを発信しました。 すぐさま、世界中からいろいろな称賛が寄せられました。うれしい限りです。
日本のワイン産業の方々、各国のメディアの方々、昔の教え子たちはもとより、香港やシンガポールの弟子たち、アジア中のDAWAの審査員仲間たち、そしてかつてワインの勉強仲間だったアジア初のマスター・オブ・ワイン(MW)のジニー・チョウ・リーさんは、IWAのテイスティングコメントを寄せてくれました。アメリカからは昔のSWEの理事仲間、そして親友でもある元「オーパスワン」CEOのピーター・ヴェンチュラ氏。
なかでも、最も心温まるメッセージをくれたのが、リシャールと私の共通の友人でもある、イギリスのスティーヴン・スパリア氏です。 彼は「アカデミー・デュ・ヴァン」の創始者であり、有名な「パリ・テイスティング」を主宰しました。長年各地のコンペティションでともにワイン審査をした仲ですが、コロナウィルスのために6月時点で自分の英国南部のワイナリー「Bride Valley」にロックダウン中です。最後に彼からのメッセージをご紹介します。
Dear Hayato,
Many thanks for this information, which is great news from all points of view. Richard Geoffroy’s SAKE will be remarkable and you are promoting it in the best possible way.
Best regards,
Steven. 〈原文のまま〉
(この情報をありがとう。あらゆる点で素晴らしいニュースです。 リシャールジョフロワのSAKEは注目すべきものであり、君は考えられる最高の形でプロモーションをしようとしている)
(おわり)
(児島速人)
ワインエデュケーター、ワイン教本著者、ワインコンペティション審査員。 JSA認定シニアソムリエ、アジア初のSWE認定CWE。元JSA理事、元米国SWE本部理事・日本およびアジア支部長。シェリーエデュケーター、日本酒利き酒師、ブルゴーニュ利き酒騎士コマンドゥ―ル。航空会社在職中より20年にわたり「児島塾」を通して1000名を超えるJSAソムリエ、ワインエキスパートを育成。2000年以来「児島速人CWEワインの教本」「同 ワインの問題集」他を出版、教本はヨーロッパのグルマン賞でベスト教本賞を受賞し、韓国語にも翻訳された。 現在も「DECANTER ASIA WINE AWARDS」の日本代表審査員、『日本ワインコンクール』審査員「甲州エキスパート委員会」副委員長。児島ちとせとともにワインマリアージュサロン「@vin_de_bonheur」、IWAのマリアージュを研究するインスタグラム「@le_plaisir_de_toyama」を主宰。
(児島ちとせ)
フードクリエーター。JSA認定ワインエキスパート、アジア初のSWE認定CSS。元ワインリテーラー。ブルゴーニュ利き酒騎士。 料理は、元コルドンブルー東京校校長でマキシムドパリ東京シェフ等を歴任したダニエル・マルタン氏を始め多くのシェフ、フードクリエーターに師事。 児島速人とともにワインマリアージュサロン「@vin_de_bonheur」、IWAのマリアージュを研究するインスタグラム「@le_plaisir_de_toyama」を主宰。