「シャンパーニュ・ルイナール」は5月16日、LVMHグループが運営する高級ホテルメゾン「シュヴァル・ブラン パリ」でソムリエコンクール「ルイナール・ソムリエ・チャレンジ」を開催した。このコンクールは2010年に米国で始まったもので、現在世界15カ国で開かれている。フランス国内では2018年からコロナ禍で延期された2020年を除き毎年開催されていて、今回4回目。

フランス全土からエントリーした15人が争う、権威と活気あるコンクール

2022年のコンクールにはフランス全土から15人がエントリーし、課題として出されたブルゴーニュのシャルドネ2本(『シャブリ・プルミエ・クリュ2015年』『コルトン・シャルルマーニュ 2017年』)と新世界で造られたシャルドネ2本(カリフォルニアの『サンタ・クルーズ・マウンテン 2013年(カリフォルニア)』、オーストラリアの『ペンフォールズ 2018年』をブラインドで試飲。そして、それぞれのボトルのオリジンをできるだけ正確に言い当てるとともに、ワインに合わせて料理を提案し、適切なサービス温度などについて説明した。

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優勝は2021年のボルドー地区最優秀ソムリエコンクールのピエール・アレクシス・マンガル氏で、現在、大手ワイン生産家の『グループ・ジェラール・ベルトラン』がオープンした「シャトー・ドゥ・ロスピタレ」のレストラン「ラール・ド・ヴィーヴル」のエグゼクティブ・シェフ・ソムリエとして働いている。2位はマリー・ヴォデキ氏(「ホテル・クリヨン」)、3位はピエール・プーラン氏(「カーヴ・ルグラン」)。

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審査は、ルイナールのエノログ(ワイン醸造技術管理士)であるルイーズ・ブライデン氏、2021年フランスベストソムリエで「ペニンシュラ・パリ」のシェフムリエ、フロラン・マルタン氏、ソムリエで2018年のルイナール・ソムリエ・チャレンジ優勝者のジュリア・スカボ氏、パリ「ジュール・ヴェルヌ」のソムリエで、2021年のルイナール・ソムリエ・チャレンジ優勝者の細川聖香さん、ジャーナリストでワイン講師のガブリエル・ヴィザヴォーナ氏が担当した。

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今回のコンクールの中で「メゾン・ルイナール」が夏以降、世界市場で順次発売する『ドン・ルイナール・ブラン・ド・ブラン 2010年』のお披露目も行われた。シャンパーニュのプレステージボトルの中でもそのエレガントさが際立つ『ドン・ルイナール・ブラン・ド・ブラン』の個性は長期間熟成し、選りすぐったシャルドネのポテンシャルを最大限に引き出すことによって得られるものだが、ボトルの熟成に天然コルクを使っていることも大きく貢献している。この点に焦点を当て、エノログ、ルイーズ・ブリデンさんがコルク栓のシャンパーニュの熟成に与える影響について講演した。

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コンクールが行われた「ホテル・シュヴァル・ブラン」は、2021年6月、16年の再建期間を経て蘇ったセーヌ川沿いの老舗デパート「ラ・サマリテーヌ」の一部を改築したもの。歴史的建造物に指定されたアール・デコ様式の見事なファサードは1928年、アンリ・ソヴァージュによって設計されたものでパリの新しい観光名所になっている。

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メゾン・ルイナールはニコラ・ルイナールによって1729年に設立された最古のシャンパーニュ・メゾン。ニコラの叔父でベネディクト派の高僧であったドン・ティエリー・ルイナール(1657~1799)はルイ14世治下、23歳の時、キリスト教圏の最高学府の一つであるサンジェルマン・デプレ修道院に招聘された優れた神学、歴史学者。当時、シャンパーニュの製法は確立されていなかったが、泡の立つワインについて興味を持ち、その発展に貢献したことでも知られている。ランスのメゾン・ルイナールの美しい中庭にドン・ルイナールの像がある。写真で像の横に立っているのは、メゾン・ルイナールのシェフ・ド・カーヴ、フレデリック・パナイオティス氏だ。

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メゾン・ルイナールは持続可能なブドウ栽培に焦点を当て、生物の多様性の確保と気候変動への対応を同時に進めるために森林再生プロジェクトを始動していることで知られている。その具体的な取り組みとして、モンターニュ・ド・ランスのタイシー村のブドウ園にブナ、菩提樹、サンザシなど2万5000本の植樹を行って生垣回廊を作り、土壌を再生すると同時に動物の生息地を確保する活動を始めた。

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