多様なスタイルでワインラヴァ―を魅了するオーストラリアワイン。品質も躍進しており国際的なワインコンペティションやアワードで上位に入賞するワインの数は世界でトップだ。「デカンター2023」では「ベスト・イン・ショウ」の中で、オーストラリアの10ワインが受賞。国別でみてもフランス8、スペイン8、イタリア7ワインと受賞ワイン数は最も多い。

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この受賞ワインを体験するべく、オーストラリア大使館でプロフェッショナルに向けたワイン会が開催された。今回提供された6ワイン中4ワインは「デカンター2023ベスト・イン・ショウ」受賞ワイン。1ワインは受賞ワインのヴィンテージ違い。スパークリングは同社の日本国内で入手できた最高峰のワインをラインナップ。ナビゲートは「アンダーズ 東京」「ホテル虎ノ門ホテル」のヘッドソムリエの森覚氏が務めた。

画像: ナビゲーターを務めた「アンダーズ 東京」「ホテル虎ノ門ホテル」の エグゼクティブ ソムリエ / ビバレッジ ディレクターの森覚氏。08 年には「全日本最優秀ソムリエコンクール」、翌年には「A.S.I. アジア・オセアニア最優秀ソムリエコンクール」で優勝。翌年「A.S.I.世界最優秀ソムリエコンクール」で8位に入賞、世界のトップソムリエの仲間入りを果たす。14年より日本ソムリエ協会の常務理事兼技術研究部長として、後輩の育成に取り組む。22年、長年の実績が認められ、「黄綬褒章」を受章

ナビゲーターを務めた「アンダーズ 東京」「ホテル虎ノ門ホテル」の エグゼクティブ ソムリエ / ビバレッジ ディレクターの森覚氏。08 年には「全日本最優秀ソムリエコンクール」、翌年には「A.S.I. アジア・オセアニア最優秀ソムリエコンクール」で優勝。翌年「A.S.I.世界最優秀ソムリエコンクール」で8位に入賞、世界のトップソムリエの仲間入りを果たす。14年より日本ソムリエ協会の常務理事兼技術研究部長として、後輩の育成に取り組む。22年、長年の実績が認められ、「黄綬褒章」を受章

「オーストラリアはほかの国と比べて、積極的にコンペティションに挑戦しており、意欲が高い生産者が多いですね。またスクリューキャップが多いためコルク劣化のリスクがなく、品質が安定しているのもレストランの現場としてもうれしいポイントです」とオーストラリアワインの優位性を語る。

画像: 森氏とともに参加者を迎えたジャスティン・ヘイハースト駐日オーストラリア大使

森氏とともに参加者を迎えたジャスティン・ヘイハースト駐日オーストラリア大使

当日提供されたワイン

ワイン名生産者輸入元
レイトディスゴージド イージェイカー 2005年ハウス オブ アラス輸入企業を募集中
ブロークンウッド ILR リザーブセミヨン 2017年ブロークンウッド・ワインズ山田酒店
リースリング 2017年ガット・ワインズ㈱ULTRA CHANCE
アルカラ マクラレーン・ヴェール グルナッシュ 2022年ヘアールーム・ヴィンヤーズ㈱コロニアルトレード
ディレクション リバス カベルネ・ソーヴィニョン 2017年ドメーヌ・ナチュラリストGRN㈱
セラーリザーブグランドマスカットモリス輸入企業を募集中
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画像: コンクール受賞ワインが証明するオーストラリアワインの実力 大使館でワイン会リポート

驚きと発見に満ちた六つのワイン

ワイン会は「ハウス オブ アラス」のスパークリングワイン『レイトディスゴージド イージェイカー 2005年』の乾杯で始まった。冷涼な気候でスパークリングワインの産地として注目を集めているタスマニアでも頂点を極める生産者だ。世界のスパークリングワインに特化したコンペティション「シャンパーニュ&スパークリング ワイン ワールド チャンピオンシップ 2022」では、シャンパーニュ以外の産地で初めてこの生産者のスパークリングワインが「World Champion Library Vintageトロフィー」を獲得した。

次はセミヨン100パーセントの『ブロークンウッド ILR リザーブセミヨン 2017年』。ハンター・ヴァレーのセミヨンは長期熟成のポテンシャルがあることで知られており、このワインもリリースまで6年間熟成させている。「高い酸と穏やかなテクスチャーがあります。スクリューキャップによる熟成の妙が出ている」と森氏も興味を見せた。

続く「ガット・ワインズ」はイーデン・ヴァレーで2009年に設立された比較的若い生産者。この『リースリング 2017年』はバランスが取れていて豊かな酸が特徴。「バロッサ・ヴァレーの隣にある産地で、穏やかで柔らかいスタイルのワインに仕上がります。このワインは熟成感がありますが、ペトロール香は出にくい」(森氏)

ここからは赤ワインを。『ディレクション リバス カベルネ・ソーヴィニヨン 2017年』(ドメーヌ・ナチュラリスト)はカベルネ・ソーヴィニヨンの名産地、マーガレット・リヴァーのカベルネ・ソーヴィニヨンを使用。「クラシックなスタイルのワイン。果実味のピュアさと濃縮しすぎないという西オーストラリアの特徴が出ていますね」と森氏。シロップ漬けのチェリーやスミレ、プラムの皮の風味が複雑に織り込まれている。少し熟成させて楽しんでも良さそうだ。

マクラーレン・ヴェイルは冷涼な海風の影響を受ける産地。シラーズやグルナッシュが盛んで、続いてはこの産地の『アルカラ マクラーレン・ヴェール グルナッシュ 2022年』(ヘアルームヴィンヤーズ)が登場。「ジューシーでピノ・ノワールのようですね。産地の特徴であるフレッシュ感があり、海からの冷涼な影響を受け、酸がきれいに残っていますね」(森氏)

最後は酒精強化ワインの『セラーリザーブグランドマスカット NV』。レーズンやダークチョコレートのような風味が特徴。この日のディナーではデザートにパウンドケーキが供されたが、森氏もこのペアリングには驚きをみせ、参加した「ヒルトン東京 メトロポリタングリル」の小西香織さんは、「パウンドケーキをワインのまろやかな甘味がコーティングし、心地いい甘味の余韻が続く幸せを感じるペアリングでした」と魅惑されたようだ。

画像: ワイン会に参加したハイエンドホテルで活躍するプロフェッショナル。森氏の左隣はエリザベス・コックス商務担当公使

ワイン会に参加したハイエンドホテルで活躍するプロフェッショナル。森氏の左隣はエリザベス・コックス商務担当公使

画像: 驚きと発見に満ちた六つのワイン

今回、提供された6アイテムを通して、参加者はオーストラリアワインの多様性をより実感できる機会となった。「ワインのチョイスが魅力的で、オーストラリアの自然豊かな空気の中にいるような感覚になりました」と感想を述べたのは参加した「ウェスティンホテル東京 鉄板焼き 恵比寿」シェフソムリエの讃岐谷昌士氏。

「東京エディション虎ノ門」ヘッドソムリエの矢田部匡且氏は「他国に比べてオーストラリアワインはクオリティー、価格のバランス、ファッショナブルさから、オンリストするワインを選ぶ際にオーストラリアワインを選ぶことが増えてきている」と話した。

「今回の6ワインはトップソムリエの方々に驚きと感激をご提供できました。国際的な評価は一つの指標ですが、奥の深いワインの世界で新たな出会いを求める際に活用できると思います。皆さまに魅力溢れるオーストラリアワインを発見いただけるよう、試飲会やプロモーションを通してをご紹介して参ります」とエリザベス・コックス商務担当公使。今後もさまざまなプロモーションを予定しているそうだ。

今後予定しているオーストラリアワインのプロモーション

「ディスカバー豪ワイン」キャンペーン
参加店舗でオーストラリアワインを1杯注文で豪グッズが当たる!
実施期間:2024年3月5日~31日
対象店舗:全国のキャンペーン参加料飲店53店舗
キャンペーン詳細

「オーストラリアワイン テイスティング大阪 2024」
日程:2024年5月23日(木)14:30-17:00
場所:ヒルトン大阪35F スカイバンケット「ウィンドーズ」
対象:酒類をお取り扱いの卸売業者、小売店、飲食、ホテル等
主催:在大阪オーストラリア総領事館
イベント詳細

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