石川県小松市は、前田利常公の文化政策により町人文化が花開き、九谷焼の伝統工芸や歌舞伎『勧進帳』にまつわる物語が息づく街。霊峰白山の恵みを受けた清らかな水は酒造りにも適し、市内には個性豊かな5つの酒蔵が並ぶ。歴史・工芸・食が調和し、深い文化の香りを放つ城下町だ。

この地でしか味わえない、この地ならではの日本酒
「東酒造」

「東酒造」は、江戸末期の1860年、小松の地に創業した。

「地元産の米、金沢酵母、白山の伏流水と、すべて石川県産にこだわり、この地ならではの酒を醸しています」と社長の東祐輔氏。旨味と米の甘味が感じられながらもスッキリとした味わいの銘酒「神泉」シリーズと、地域のブランドコシヒカリ「蛍米」で造る、酸味がありさわやかで飲みやすい「蛍舞」シリーズを手掛けている。

画像: 社長の東祐輔氏

社長の東祐輔氏

「『神泉』は伝統的な味わいで日本酒好きの方に、一方で初心者や外国人の方には日本酒の入り口として『蛍舞』を楽しんでもらえたら」

より酸味を引き立たせた『蛍舞プラス』は、フランスで開催された日本酒コンクール「KuraMaster2025」でプラチナ賞、優秀賞。 「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2025」で金賞を受賞するなど、国内外から高い評価を得ている。

画像: 能登地震で被災した酒蔵「能登末廣」と、「神泉」の酵母を混ぜ合わせチャレンジした共同醸造酒『 神泉フィーチャリング能登末廣[純米吟醸]』。右は「全国燗酒コンテスト2025 」金賞を受賞した『純米吟醸ブルーラベル』

能登地震で被災した酒蔵「能登末廣」と、「神泉」の酵母を混ぜ合わせチャレンジした共同醸造酒『 神泉フィーチャリング能登末廣[純米吟醸]』。右は「全国燗酒コンテスト2025 」金賞を受賞した『純米吟醸ブルーラベル』

画像: 店舗奥の石蔵では有料テイスティングが楽しめる。味わいや個性の異なる酒を飲み比べられる「きき猪口2尺半3種類セット」が人気

店舗奥の石蔵では有料テイスティングが楽しめる。味わいや個性の異なる酒を飲み比べられる「きき猪口2尺半3種類セット」が人気

生産量が多くなく「うちの酒は県外ではほとんどお目にかかれないんですよ」と東氏。国の有形文化財に登録された石蔵、和風建築の住居や茶室なども一見の価値あり。小松には、この地に足を運ばなければ経験できない特別な酒旅がある。

画像: 近くの山で切り出された「観音下石」(かながそ)で造られた石蔵が美しい

近くの山で切り出された「観音下石」(かながそ)で造られた石蔵が美しい

画像: 東酒造 〒923 - 0033 石川県小松市野田町丁35 TEL. 0120 -47 - 2302 営業時間:9 : 00〜18 : 00 定休日:日曜日 http://www.sake-sinsen.co.jp/

東酒造

〒923 - 0033
石川県小松市野田町丁35

TEL. 0120 -47 - 2302
営業時間:9 : 00〜18 : 00
定休日:日曜日
http://www.sake-sinsen.co.jp/

復活蔵が醸す「古き良き新しき酒」
「西出酒造」

銘酒『春心(はるごころ)』を手掛ける「西出酒造」の創業は大正初期の1913年。しかし、5代目蔵元杜氏の西出裕恒(ひろひさ)さんが中学生の時、蔵は経営難で人手に渡り、銘柄も変わってしまった。

画像: 5代目蔵元杜氏の西出裕恒氏と妻のかよこさん。「アルザスとブルゴーニュが好き」と西出氏。アルチザン(職人)として共感があるのだろう

5代目蔵元杜氏の西出裕恒氏と妻のかよこさん。「アルザスとブルゴーニュが好き」と西出氏。アルチザン(職人)として共感があるのだろう

「いつか一緒に『春心』を造ろうな」。父の言葉が胸に残り、大学を中退し『常きげん』を手掛ける隣町の鹿野酒造へ。伝説の杜氏と称される農口尚彦氏の下で修業に勤しんだ。しかし5年が過ぎた時、父が急逝。

「父との約束は果たせなかった。でも、僕がここで酒を造らないでどうする」。西出氏は蔵を買い戻し、2014年、復活蔵として新たな一歩を踏み出した。
 

画像: 2匹の真っ白いネコさんがラベルを彩る『純米酒もろみー』は隠れた大人気商品。西出酒造の看板猫、双子の姉妹「もろ」と「みー」がラベルを飾り、ちょっと甘酸っぱくもスッキリな味わい

2匹の真っ白いネコさんがラベルを彩る『純米酒もろみー』は隠れた大人気商品。西出酒造の看板猫、双子の姉妹「もろ」と「みー」がラベルを飾り、ちょっと甘酸っぱくもスッキリな味わい

西出氏が思い描くのは「地域の自然と共生する酒」。地元を潤す軟水と地元産の有機米を、蔵付き酵母による生酛(きもと)造りで仕込む。さらに木桶を用いたり、もろみは木の槽で搾ったりと、手間と時間と情熱をかけ酒に向き合う。そうした雫が集まった『春心 純米酒』は、力強い旨味がありながらキレのある酸が味わいを引き締め、ふくよかな余韻へと続く。
 

画像: 体力も時間も必要だが、どのクラスの酒もすべて木槽(ふね)で搾ることにこだわっている

体力も時間も必要だが、どのクラスの酒もすべて木槽(ふね)で搾ることにこだわっている

「ワインのように年によって印象が変わることも」と西出氏。自然に寄り添いながら力を尽くす。酒も職人もどこまでも愚直だ。

画像: 併設の「蔵CAFEぐるり」はかよこさんが切り盛りする。コーヒーと蔵の酒粕を使ったチーズケーキが美味だ

併設の「蔵CAFEぐるり」はかよこさんが切り盛りする。コーヒーと蔵の酒粕を使ったチーズケーキが美味だ

画像: ショップ内のインテリアには、猫アイテムがずらり

ショップ内のインテリアには、猫アイテムがずらり

画像: 「西出酒造」 〒923 - 0304 石川県小松市下粟津町ロ24 TEL. 0761 - 44 - 8188 営業時間:9 : 00〜 16 : 00 定休日:木・日曜日 https://nishidesake.com/

「西出酒造」

〒923 - 0304 石川県小松市下粟津町ロ24
TEL. 0761 - 44 - 8188
営業時間:9 : 00〜 16 : 00
定休日:木・日曜日

https://nishidesake.com/

「CERABO KUTANI」

画像: 「CERABO KUTANI」

粘土をつくる製土工場、製造工程についての常設展示、九谷焼の制作体験スペース、窯元や作家の作品販売スペースを併設する体験施設。ろくろや手びねりの作陶体験、絵付け体験が可能(予約優先)。

画像: **「CERABO KUTANI」* *〒923 - 0832 石川県小松市若杉町ア91 TEL. 0761-48-4235 営業時間:10 : 00 ~17 : 00(入館は16 : 30まで) 休館日:水曜日、12 ~ 3月は火曜日と年末年始も休館 ※祝日の場合は開館し、翌平日休館

**「CERABO KUTANI」*

*〒923 - 0832
石川県小松市若杉町ア91  
TEL. 0761-48-4235
営業時間:10 : 00 ~17 : 00(入館は16 : 30まで) 
休館日:水曜日、12 ~ 3月は火曜日と年末年始も休館
※祝日の場合は開館し、翌平日休館

「小松うどん武兵衛」

画像: 「小松うどん武兵衛」

竹林を望む落ち着いた空間の中、松尾芭蕉も食したとされる「小松うどん」、土鍋で炊いた小松産のブランドコシヒカリ「蛍米」、金沢の和菓子の老舗「中島」の和菓子が楽しめる。

画像: 「小松うどん」 〒923 - 0842 石川県小松市東山町ホ1 - 16 TEL. 0761 - 58 - 1548 営業時間:11 : 00 〜16 : 00(うどんが無くなり次第終了) 定休日:木曜日

「小松うどん」

〒923 - 0842
石川県小松市東山町ホ1 - 16
TEL. 0761 - 58 - 1548
営業時間:11 : 00 〜16 : 00(うどんが無くなり次第終了)
定休日:木曜日

「安宅(あたか)住吉神社」

画像1: 「安宅(あたか)住吉神社」

古くより陸・海路の要所として栄えた安宅の地に祀られる。義経、弁慶、富樫の『勧進帳』の舞台となったことから、難関突破のご利益があるとされる。

画像2: 「安宅(あたか)住吉神社」
画像1: 雪と海と、美味に会いに。冬の北陸へ
「この地に足を運ばなければ経験できない特別な酒旅がある~」(石川県小松市)
画像2: 雪と海と、美味に会いに。冬の北陸へ
「この地に足を運ばなければ経験できない特別な酒旅がある~」(石川県小松市)
画像: 「安宅(あたか)住吉神社」 〒923 - 0003 石川県小松市安宅町タ17 TEL. 0761 - 22 - 8896

「安宅(あたか)住吉神社」

〒923 - 0003
石川県小松市安宅町タ17
TEL. 0761 - 22 - 8896

This article is a sponsored article by
''.