土壌から知る、南仏コスティエール・ド・ニームのワイン
ローヌ渓谷の最南に位置する産地コスティエール・ド・ニーム。地中海やカマルグ湿原などの影響を強く受けるエリアで、約3680ヘクタールという広い畑を有する。小エリアごとに現れる土壌や気候の違い、そしてワインの味わいを、コスティエール・ド・ニームワイン生産者組合の協同代表ファニー・モリニエ・ボワイエさんと、地質学の専門家で酒店を営む坂本雄一氏が説いた。
コスティエール・ド・ニームは標高10~150メートルほどに広がるエリアで、地中海性気候が広がる。国内で最も日照が良いと言われ、年間を通して風が吹き常に乾燥している。陸から海に向かって吹くミストラルは暖かい風を、海から陸に向かって吹くマランは冷た...