コトー・デュ・ヴァンドモワ - 知られざるロワールのアペラシオン
フランスのワイン産地といえば、ボルドーやブルゴーニュ、シャンパーニュなどが有名であるが、ロワール渓谷のAOPコトー・デュ・ヴァンドモワは、栽培面積がわずか125ヘクタールの小さなアペラシオンで、フランス国内でもほとんど知られていない。地元の品種を使い、テロワールの個性を反映したこのワインを知ってもらおうと、地域の生産者たちは積極的な取り組みを続けている。
伝統を守り革新を続ける少数精鋭の生産者たち
コトー・デュ・ヴァンドモワの生産者は8軒の個人栽培家と1軒のワイン協同組合(会員3軒)のみ。これらの栽培家の多くは他の農業との兼業で生計を立てているが、ワイン造りには熱心で、伝統的な手法と現代...