進化する道南エリアのワイン旅<vo3 奥尻・上ノ国エリア>
近年、新たなワイン産地として注目が集まる北海道南エリア。なかでも日本海に面した西エリアはレトロな街並みと海の幸をはじめとした食の宝庫だ。観光資源が豊富でワイン旅の可能性にも期待が集まる。道南を巡るワイン旅の最終回はそんな奥尻(おくしり)・上ノ国(かみのくに)エリアを紹介する。
「檜山(ひやま)エリア」と呼ばれる道南西部地域は、江差(えさし)町や上ノ国町、乙部(おとべ)町、奥尻町など七つの町で構成される。中世・平安時代には「和人(わじん)」が初めて北海道に定住したといわれ、江戸時代には松前藩を中心に交易で賑わった。江差町の「いにしえ街道」には、北前船の交易で栄えた問屋や商家、蔵などの風格あ...