受け継がれ、そして拓く。新たなメルロの魅力
「シャトー・メルシャン 椀子(まりこ)ヴィンヤード」(長野県)
遠く浅間山を望む上田市丸子地区に広がる約30ヘクタールの美しい畑で8種類のブドウを栽培する「シャトー・メシャン 椀子ヴィヤード」。なかでもメルロは栽培量が最も多く、丸子地区のテロワールを映し出す、ボリューム感のある高品質なワインが生まれている。
「シャトー・メルシャン」の元工場長で現代日本ワインの父と評される、故・浅井昭吾氏。
50年前、それまでコンコードが主流だった長野県塩尻市桔梗ヶ原において、浅井氏はメルロの可能性を見出して植栽を進めた。その結果、数々の国際コンクールで好成績を収めるまでのクオリティーに成長し、日本ワインが世界から注目されるきっかけとなった。その実績を受け、2003年...