果実のコクとバランスの取れた酸。2018は秀逸なヴィンテージ『ルイ・ジャド』
ルイ・ジャド(Louis Jadot)
2月上旬、「ルイ・ジャド」2018ヴィンテージ、バレルテイスティセミナーが行われた。ワイン造りにおいて、ここ数年で一番の変化は「温暖化」だという。気候の温暖化はブドウ栽培とワイン造りに影響を及ぼし「ブルゴーニュも影響を受けています。2016年ヴィンテージあたりから熟度が高く酸が穏やかなワインが多くなった印象です」と語るのは、先日「ルイ・ジャド」を訪問したワインジャーナリストの山本昭彦氏。
「2018年ヴィンテージは、ヴィニュロンの腕が試される年でした。栽培が難しい年だから試される……というのではなく、今までの経験をどう生かすか、知恵と機転が重要だっ...