クレマン・ド・ブルゴーニュ、誕生の軌跡 ―「”ムスー”の轍(わだち)」から抜け出した成功の物語
「クレマン・ド・ブルゴーニュ」創設50周年を記念して、歴史家トマ・ラベ氏の研究成果をまとめた新刊書『発泡性ワイン、クレマン・ド・ブルゴーニュの特別な歴史』(Bulles, histoire singulière du Crémant de Bourgogne)が発刊された。5月15日、全国クレマン生産者連盟総会でトマ・ラベ氏が登壇し、記念講演会が行われた。
「クレマン・ド・ブルゴーニュ」は、シャンパーニュに次ぐフランスの瓶内2次発酵ワインの代表格として確固たる地位を築いている。しかし、そのアペラシオンが誕生するまでには、品質とイメージの向上を目指した生産者たちの、数十年にわたる苦闘の歴史...