ブルゴーニュと見紛うノース・カンタベリーの雄
ピラミッド・ヴァレー
石灰岩の広がる独特の土壌
ニュージーランドには優れたピノ・ノワール産地が多い。最大の産地はマルボロで、内陸のセントラル・オタゴも評価が高いが、世界の専門家が今注目しているのがワイパラ・ヴァレーとノース・カンタベリーだ。クライストチャーチから北に1時間のこの地は、石灰岩が広がる珍しい土壌で、ペガサス湾から冷たい海風が吹き付ける。
「ピラミッド・ヴァレー」はノース・カンタベリーを代表するワイナリー。ブルゴーニュに傾倒していたマイク&クラウディア・ワーシング夫妻が1999年に土地を購入して、ピノ・ ノワールとシャルドネを自根で植え始めた。バイオダイナミックスで栽培するワインは、短期間で高い評価...